カワサキモータースジャパンは、1200ccクラスのビッグバイク「ZRX1200 DAEG(ダエグ)」を2009年2月1日より発売する。希望小売価格はブルー、レッドが112万円、グレー×ブラックが114万円。また、同モデルは日本専用であり、輸出はされない。

ZRX1200 DAEG ※パールメテオグレー×メタリックスパークブラック

「ZRX1200 DAEG」は、従来の「ZRX1200R」の進化モデル。インジェクション化をはじめ、各部をリファインした。ダブルクレードルフレームと水冷4気筒DOHC16バルブエンジンのユニットをベースとしているのは変わらず、市街地からワインディング、高速道路まで安定した走行性能を発揮すると同時に、。高い快適性や足つき性のよさ、荷物の積載性、飽きのこないスタイリングなど、オールマイティーな能力を高いレベルで実現し備えたという。

エンジンはフューエルインジェクションの採用により、パワーフィーリングや低中速域の性能を確保しながら大幅に出力を大幅に向上。最高出力は、ZRX1200Rの70kW(95ps)/7.500rpmから、81kW(110PS)/8.000rpmへアップ向上した。燃料は無鉛ハイオクガソリン仕様が指定となる。

排気ポートの形状を変更し、導入する2次エア量を増加。また、2次エア制御バルブを負圧制御式からソレノイドバルブ式へ変更し、2次エア導入の緻密な制御を可能としている。実用域での充実したパワーフィーリングを得るため、より低速寄りのカムプロファイル、バルブタイミングとした。また、オートファストアイドル機構を採用することで、冷間時の始動性を向上。新設計の6速トランスミッションはギヤ比をクロス化し、スムーズなシフトフィールを実現した。

ZRX1200 DAEG ※メタリックインペリアルレッド

ZRX1200 DAEG ※キャンディミスティックブルー

ラジエターは、ZRX1200Rのものから上下方向を20mm、コア厚を3mm短縮し、340gの軽量化を図る一方、フィンピッチを密にすることにより冷却能力を16%向上した。また、ラジエターファン径の拡大により送風量を増加させ、冷却ファンの稼働時間を短縮。またファンをは外周リングと共に回転させることで、静粛性がを向上しさせた。

フューエルインジェクション制御のため、エキゾーストパイプ集合部にはO2センサーを装備。4-2-1集合のエキゾーストパイプは、センターの区間を長くとることで低中速域の性能を確保しそた。大型のハニカム触媒を2個搭載しながら、エキゾーストパイプの肉厚低減などにより排気システム全体での重量はZRX1200Rと同等に抑えたという。

フレームはZRX1200Rのものをベースに最適化。フロントフォークのオフセット量(28mm→30mm)とトレール量(106mm→100mm)を変更。ハンドルは日本人の体格に合わせて上方に10mmアップさせた。スイングアームは新設計のD断面とした。リヤショックは下側の取り付け位置を20mm後退させ、レイダウンすることで動きを向上させた。ブレーキにはフロント外径310mm、リヤ外径250mmのペタルディスクを採用。フロントブレーキキャリパーは新型の4ポットとした。

また、ETCの装着にも考慮し、車載器、アンテナ、インジケーターランプのすべてがカウルの内側に取り付けられる(取付けにはZRX1200 DAEG専用キットが必要となる)。

主な仕様は、全長2,150mm×全幅770mm×全高1,155mm、ホイールベース1,470mm、車両重量246kg、水冷・4ストロークDOHC 並列4気筒エンジン、1,164cm3(ボアφ79.0×ストローク59.4mm)、最高出力81kW(110PS)/8,000rpm、最大トルク107N・m(10.9kgf・m)/6,000rpm、6速リターン、セルフ式スターター、タンク容量18L、タイヤ:前120/70ZR17 M/C 58W 後180/55ZR17 M/C 73W、燃費25.8km/L(60km/h定地走行テスト値)。

右サイド

左サイド

上面

前後面

メーター

ヘッドライト

エンジン

インジェクション

ラジエター

フレーム

フロントサスペンション

リヤサスペンション