女優の田中麗奈が10日、都内で行われた舞台『思い出トランプ』の公開稽古に参加した。

「いい意味で、今の時代のパッションや今感じていることを活かしたいです」と抱負を述べる田中

同作は、直木賞作家・向田邦子の小説『思い出トランプ』を舞台化したもの。離婚を前提とした別居に踏み切った英子(田中麗奈)を中心として、ありふれた日常生活の断片を切り取り、親子の愛情や夫婦の愛情を描き出す。田中曰く「女性の逞しさを感じさせてくれる物語」だという。

今回、デビュー10周年にして初舞台となる田中は「稽古をしっかりしたので、あまり自分を緊張させないように楽しみたいです。みんなで魂を込めて自信をもって初日を迎えます」と余裕の表情。稽古のときは、テレビとの違いから戸惑いもあったようだが、「稽古中に得たものが全部力になっているので、のびのび演じたいです」と笑顔でコメントし、初舞台という重圧を感じさせなかった。

また、姑役を演じる根岸季衣との"嫁姑仲"を問われた田中が「(根岸さんが)お弁当をつくってくださって……」という仲良し嫁姑エピソードを披露すると、根岸は「家庭の味に飢えているようだったから(笑)」と返し、笑わせていた。

『思い出トランプ』は、青山円形劇場(東京・渋谷)にて2008年10月10日~19日のまでの期間で上演