今回ご紹介するドラマは、FBI(アメリカ連邦捜査局)のエリート・チーム、行動分析課(BAU)の活躍を描いて全米で大ヒットを飛ばしている『クリミナル・マインド』です。

古くは『FBIアメリカ連邦警察』、最近だと『Xファイル』など、これまでにもFBIを主役に据えたドラマや映画は数多く制作されており、どんだけみんなFBIが好きなんだ! と思わずつっこみたくなるのですが、かく言う僕もFBIと聞いただけで「あ、見なきゃ」と思ってしまうのですから人のことは言えません。

で、これまでにいろいろと見てきた結果、「FBI物にハズレはない」というのが僕の持論なのですが、今回の「クリミナル・マインド」も期待通りの面白さで、FBI好きの方々には自信を持ってお勧めできるシリーズです。

クリミナル・マインドとは?

まずは『クリミナル・マインド』の主役となる「行動分析課(BAU)」の説明を簡単にしておきますと、BAUとは「The Behavioral Analysis Unit」の略で、凶悪事件が発生するとすぐに専用の飛行機で全米各地に飛び、データや過去の経験から犯人像をプロファイリングして事件を解決に導く犯罪心理のエキスパート集団のこと。

彼らにプロファイリングされるとどんな凶悪犯でも丸裸に

メンバーは少数精鋭で、優秀なプロファイラーであるギデオン、リーダーのホッチナー、性犯罪のエキスパート・エル、ムードメーカーで元犯罪者という異色の経歴を持つモーガン、若くして3つの博士号を持つ天才・リード、超一流のIT技術を持つガルシア、そして広報を担当するジェニファーとバラエティ豊かな面子がそろっています。

主人公のベテランプロファイラー・ギデオン

リーダーのホッチナー。グラサン似合いすぎだろ

僕の一押しメンバー・モーガン

コンピュータールームでBAUを支えるガルシア。モーガンとのやりとりがいつも面白い

天才でイケメンのリード。僕と同い年なのにどうしてここまで差がつくのか誰か教えてほしい

性犯罪のエキスパート・エル

広報担当のジェニファー。一般人かと思ったらこの人もすごいデキる女性だった

書き出して改めて思いましたけど、各分野のエキスパートがバランスよくそろっており、まさに最強メンバー。僕が犯罪者の立場だったらこんな恐ろしい面々に自分を分析されるっていうだけでもう罪を犯す気が失せますよ。

だってほら、プロファイリングってことは、「僕がどんな奴なのか」ってことが白日の下にさらされるってことなわけで、仮に僕が何か犯罪をやらかしてFBIにとっ捕まったとしたら、「犯人が所持していた『モンスターハンター』のプレイ時間は約700時間。しかもソロプレイばかりだ。ゆえに友人のいない孤独な人間だと思われる」みたいなことを美人のエル捜査官に真顔で分析されてしまうわけですよ。誰も知らなかった僕の真実の姿が明らかになってしまうわけですよ。「本当の自分デビュー!」とかコンタクトつけて言ってる場合じゃないですよ。……いや別にコンタクトは関係なかった。

ほんと、犯罪ってなくならないですよね……

……ともかく、それぐらい犯罪のエキスパートたるBAUのプロファイリングは恐ろしいということで、クリミナル・マインドを見ていたら「普通の人生が一番だよね!」と思うことは間違いないのですが、だからといって、「わかりました、自重します」とはならないのが凶悪犯の凶悪たる所以。

クリミナル・マインドでは、よくもまあ世の中にはこれだけいろんな種類の犯罪者がいるもんだなと感心してしまうぐらい多種多様な犯罪者が登場します。

たとえば、放火犯やレイプ犯、爆弾魔に誘拐犯、猟奇殺人、列車ジャック、毒物混入……すべて挙げることは無理なのであとはもう実際に本編を見てほしいのですが、それらの犯罪に、BAUは過去のデータや直感を駆使して立ち向かいます。

では、次のページではさらに具体的にクリミナル・マインドの魅力をご紹介していきましょう。

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