では、加藤さんがおススメするBAならではの"空の旅"の愉しみとは、どんなところなのか。BAアンバサダーとしての視点も含めて、語ってもらった。
加藤「BAは、『乗ったときから英国』とよく言われます。『郷に入ったら郷に従え』という感じでしょうか。BAのサービスの基本は、英国の『必要でしたら呼んでくださいね』という構えなんですね。100%べったりとお客様にサービスを提供するというわけじゃない。いい意味で距離がある。それって、"大人"への接し方ですよね。だから『大人のサービス』『BAはお客様を大人としてみてくれる』とご好評いただいています。またBAは、どちらかというと伝統を重んじるテイストを出しています。例えばビジネスクラス「クラブ・ワールド」で提供している"クラブ・キッチン"もそうです。食間に自由に自分の体調に合わせて選べる軽食スタイルを楽しんでもらえるサービスを提供しています。要するに、大人らしい時間を過ごせる空間があるということですね。英国がずっと守ってきたものをそのまま持ち続けつつ、新しい技術を積極的に取り入れながら最上のサービスを提供する。そこがBAの魅力でしょうね」
さらに、BA機搭乗の際のおススメポイントも話してくれた。
加藤「お勧めはクラブ・ワールドに導入されているシート『フルフラット・シート』 での"Zポジション"。リクライニング角度が180度という業界初のシートで、なおかつNASA(米航空宇宙局)が発見した、人が一番リラックスできる姿勢(Zポジション)、つまり『軽く上体が起きて、軽くひざが曲がっている』という状態がつくれるんですね。機内の窮屈な感じが一切なく、まさにまどろむという感じです。ぜひ体感してください。また、2階の窓際はプライベート空間がたっぷりあって静かですよ。トイレが近くて寝つきが悪い方だったら通路側もいいでしょう」
日本に飛来するBA機はすべてボーイング747型機を使用している。747の特徴のひとつでもある、2階部分は「クラブ・ワールド」の空間で、そこに配されるZポジションがおススメだというのだ。
では、現地・イギリスで加藤さんが薦める過ごし方は何だろう。
加藤「ぜひともアフタヌーンティー(16~17時くらいに軽食を取りながら飲むお茶のこと)を楽しんでください。基本的にはホテルの中にあって、結構いい値段はします(笑)。カジュアルな格好で行くと意外と嫌な顔されたりもしますが、気軽に行ける所もありますので、ぜひ探して行ってみてください。完全に趣味ですが、私はロンドンのたくさんのホテルに行きました。昔はそんなに好きじゃなかったですけど、学生時代にイギリスに下宿した時に、さんざんミルクティー飲まされたので紅茶は大好きです。今や我が家でもお茶といえばミルクティーですね。コーヒーは土日だけです」