ANAグループは18日、国際線旅客での燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を引き上げる方針を発表した。値上げ幅は500円~5,000円。すでに同日付で国土交通省に申請しており、10月から適用になる。適用期間は10月1日より12月31日航空券発券分まで。

燃油サーチャージは直近3カ月の航空燃料市場価格の平均に基づき改定される。原油価格の高騰により今年3回目の値上げとなるが、市場価格が過去最高価格を更新している状況では「お客様にさらなるご負担をお願いせざるを得ない」(同社)としている。改定後のサーチャージ(片道)は、最も高い欧州・北米・中東線が現行の2万8,000円から3万3,000円へと約17%のアップとなっている。

ANA国際線燃油サーチャージ価格(1旅客1区間片道当たり、いずれも日本発)

路線 現行 改定後
欧州・北米(ハワイ除く)・中東 2万8,000円 3万3,000円
ハワイ・インド 2万円 2万2,000円
タイ・シンガポール・マレーシア 2万円 2万円
ベトナム・グアム 1万500円 1万3,000円
香港・台湾 1万500円 1万500円
中国 8,500円 1万500円
韓国 3,500円 4,000円