ヒストリーガレージは、メガウェブの中核施設トヨタ シティショウケースを背にして見ると、逆コの字型をしている。このうち、逆コの字型の下の横棒にあたる場所がメインスペース、縦棒にあたる場所がヨーロッパエリアだ。背景がヨーロッパ(イタリア辺りと思われる)の下町を模した作りになっているのが特徴である。しかし、実際にはここは日本車の展示の方が多い。スバル 360(K111型:66年)、トヨタ カローラ レビン(AE86型:83年)、トヨタ スプリンタートレノ(TE27型:73年)、トヨタ セリカ1600GT(TA27型:74年)、トヨタ トヨペット クラウン(RSD型:55年)、日産 スカイライン 2000 GT-R(KPGC10型:70年)、日産 フェアレディ Z432(PS30型:71年)、BMW イセッタ300(60年)、フィアット ヌオーヴァ 500D(62年)、フェラーリ ディーノ246GTS(73年)、ポルシェ356(54年)、マツダ キャロル(62年)などとなっている。

トヨタ セリカ リフトバック 1600GT(TA27型)

日産 フェアレディZ 432(PS30型)

フィアット ヌオーヴァ 500D

最後に、上の横棒にあたるのがアメリカエリアだ。50~60年代アメリカ風になっており、当時のモーテルを模した作りで、ガレージ(上が宿泊用の部屋になっている)の部分にGM キャディラック シリーズ62(59年)、GM コルベット スティングレイ(63年)、フォード マスタング(64年)がしまわれている。そのほかに、ジャガー Eタイプ(67年)、デロリアン DMC 12(81年)もある。ジャガーはご存知の通り英車だが、スペースの都合により、共に展示されているようだ。このヒストリーガレージは、ノスタルジックな雰囲気を出すため、わざと薄暗い感じにしてあるのが特徴。このアメリカエリアは特に雰囲気が出ていて、前述のモーテルのガレージのほか、当時のガソリンスタンドやカウンターバーなどがある。このカウンターバー「ボニーズバー」は実際に営業しており、食事が可能だ。食事しながら車たちを眺めると、ちょっとしたタイムスリップ気分を味わえるという趣向になっている。

アメリカエリアのガソリンスタンド。左にあるのはジャガー Eタイプ

GM キャディラック シリーズ62

フォード マスタング

デロリアン DMC 12

また余談ではあるが、こうしたクラシックカーが好きで記念撮影に行きたいという人は、三脚を使用するのがオススメ。かなり暗いので、プロ仕様のフラッシュやレンズでないと明るく写すのが困難なのだ。記者のカメラも決してプロ仕様ではないのだが、三脚を立てて、絞りを開放して、シャッタースピードを1秒、場合によっては2秒ぐらいにして撮影。結果、今回の通りである。結構雰囲気が出ていると思うのだがいかがだろうか。なので、記念撮影したい人は三脚を忘れないようにしよう。