現在、ルアーやフライフィッシングが行える管理釣り場(フィッシングエリア / 釣堀)が盛り上がっている。多くのアングラーが足を運ぶだけではなく、専用のタックルをリリースするメーカーが増えたり、各地でトーナメントも行われているのだ。環境が整ったことで、新たに管理釣り場に興味を持った人も多いだろう。そこで、これから管理釣り場を利用する人のために、釣りライターが現地を巡って釣り池や施設などを紹介しようというのがこの企画だ。第1回目はフライ・ルアー・エサ釣りに対応した埼玉・朝霞市の「朝霞ガーデン」。

東京近郊にある貴重な管理釣り場

「朝霞ガーデン」の全体図

朝霞ガーデンは、東京近郊の住宅地に存在する貴重な管理釣り場だ。ルアーやフライフィッシングが楽しめる管理釣り場の多くが郊外に設けられているため、休日でなければ行くことはできないが、朝霞ガーデンならちょっとした空き時間でも釣りを楽しめる。さらに、18時から20時までのナイター営業を行っているのも特徴の1つで、平日の仕事帰りに竿を振ることも可能だ。トラウト類は冷水を好むので、夏場には休業してしまう管理釣り場もあるが、朝霞ガーデンでは井戸水を汲み上げて池に放水しているため、1年中営業している。

一番手前に位置するルアー・フライ共用池1号

敷地の真ん中にあるルアー専用池

取材に訪れたのは7月下旬の日曜日。流行のタックルとスタイルで挑む本格派から休日に釣りを楽しみに来た家族連れなど、幅広い層の釣り人が来ていた。歩くだけでも汗が吹き出るような日中にも関わらず、あちこちで竿が曲がってニジマスなどのトラウトを釣り上げる姿が見られた。

日中でもあちこちで竿を曲げる姿が見られた

意外だったのは、年配のフライフィッシャーマンが多かったこと。管理釣り場ブームは若者が中心というイメージを持っていたが、朝霞ガーデンを利用する釣り人は年齢層も幅広いのだ。どんな釣り人でも気軽に利用できる雰囲気があるので、初心者でも気負うことなく釣りを楽しめそうだ。

年配の釣り人も多かったフライ専用池

一番奥にあるルアー・フライ共用池2号

入場券を購入する管理棟。食堂や売店も兼ねている

レンタルタックルはルアー用とフライ用の両方が用意されているので、タックルを買い揃える前にトラウトフィッシングを体験する場としても利用できる。色々なルアーやフライを使いたいのなら、あらかじめ買っておいたほうがよいが、売店で購入することも可能だ。池の間が駐車場となっているため、敷地の奥まで車が入れるように全体が舗装されている。そのため、池の移動が苦にならない。さらには、敷地全体を見渡すこともできる。目的の池に近い駐車場へ車を止めて、タックルの準備をしながら池の様子を確認している釣り人も見られた。

朝霞ガーデンには北海道にしか生息していない「イトウ」が放されており、それを釣るために通っている人もいるそうだ。残念ながら取材中にイトウを釣り上げる人を見ることはできなかったが、夕方になれば釣れ出すとのこと。ルアーでもフライでも釣ることができるが、イトウ狙いの人は通常よりも太めのライン(6ポンド前後)を用意してくるのだとか。

一番多く釣れていたのは、このニジマスだ

子供もいました。ほのぼの

気軽に来れて夏場の日中でもトラウトを釣ることができ、運がよければイトウとのファイトも楽しめる。朝霞ガーデンで休日をのんびりと過ごすのもよし、仕事帰りに釣りの練習をするのもよし。自分なりの楽しみ方を見つけてみてはいかがだろう。

施設名 朝霞ガーデン
住所 埼玉県朝霞市田島2-8-1
アクセス JR武蔵野線北朝霞駅もしくは東武東上線朝霞駅からバスで朝霞田島バス停下車、徒歩3分
営業期間 通年営業
営業時間(ルアー&フライ) 4月~9月6:00~20:00、10月~3月6:30~日没(ナイター18:00~20:00)
営業時間(エサ釣り) 4月~9月6:00~18:00、10月~3月 6:30~日没
定休日 金曜日(祝日は営業)
釣り料金(ルアー&フライ) 1日4,700円、6時間3,150円、3時間2,100円、ナイター1,500円
釣り料金(えさ釣り) 1日5,250円、6時間3,600円、3時間2,600円
釣り方 フライ・ルアー・エサ釣り
放流魚種 ヤマメ・ニジマス・サクラマス・イトウ・イワナ・ブラウントラウト
魚の持ち帰り 制限や料金徴収はなし
レンタルタックル エサ釣り用500円、ルアー用500円、フライ用1,000円
駐車場 120台
その他の施設 食堂 / 売店
データは取材時のもの