7月22日、今年のラリージャパン(10月31日~11月2日)の競技コースとチケット情報が発表された。チケットの発売は札幌ドームスーパーSS(以下、SSS)が7月26日、林道コースが8月上旬。早速、観戦ステージの選択に頭を悩ませている人もいるだろう。ここでは開催概要について現在わかっている情報をもとに、東京もしくは関東から出発した場合のドラフト版観戦プランを紹介する。観戦日程とチケット購入に何らかの参考になれば幸いだ。

10月31日(木)出発なら
思い切って有給消化! 木曜から休んで行くフェリーで自家用車プラン

10月30日 大洗港18:30発のフェリーに乗船
10月31日 苫小牧港13:30着。札幌ドームに直行してスーパーSSを観戦
11月1日 サービスパークへ。近隣の観光もオススメ
11月2日 苫小牧港18:45時発のフェリーに乗船、大洗着は翌3日の16時

フェリーは乗船手続きのために遅くとも出港1時間くらい前には大洗港に到着しておきたい。常磐道から北関東自動車道を経由して水戸大洗ICで降りる。常磐道三郷ICからは約90分程度となっている。大洗出港は18時30分、苫小牧港到着は翌日の昼。苫小牧から札幌までは道央道を使って約1時間となっている。ドームに直行するなら札幌市手前の北広島インターで降りるのが最適だ。なお、大会期間中一般車はドーム駐車場を利用できないので、近郊に設けられた駐車スペースからシャトルバスで移動する形となる。

SSSの様子(2007年)

2日目は朝からサービスパークを見学。2007年まではサービスパークの入場にも料金がかかっていたが、今年は無料という点がうれしい。チケットばかり買っていられないという人も、チームのテントを見て回ったり、メーカーの展示や地元の店による露店など、ここだけで半日楽しめる。

車が観られるポイントは、昼と夜に各チームのテントで行われるサービス。SSが1台ずつスタートするのと同様に、サービスも時間差で順次開始される。WRCチームなら競技車両がサービスに入る時間がテントに掲示されていることが多いので、先に確認しておけば各チームのテント前で生のサービスを見ることが可能だ。また、SS12・13・14(午後はSS16・17・18)の支笏湖周辺エリアでは、移動区間となるリエゾンの観戦を楽しめる場所もありそうだ。

リエゾン観戦(2007年)

競技後のサービス(2007年)

最終日は早起きして最後の観戦ステージへ。SS21、またはSS26のNIDOMは苫小牧に非常に近いため、帰りの移動を考えると便利な場所だ。また新千歳特設コースのIMERUからも港までは30km足らず。競技最終のSSまで観戦してもフェリーの時間には問題ない。札幌に戻り最後のセレモニアルフィニッシュまで見るなら、深夜1時30分発の便に乗船。また、八戸行きのフェリーなら苫小牧港発21時15分と24時の便があるので、自走覚悟ならこれも選択肢かも。ちなみに八戸から東北道浦和I.C.までは約630kmだ。

苫小牧港のフェリーから

10月31日(金)出発なら
楽して迅速、ロス無くラリー観戦を満喫する飛行機プラン

10月31日 羽田空港発。新千歳からドームへ直行、スーパーSS観戦
11月1日 レンタカーで移動。林道SS観戦へ
11月2日 サービスパークでポディウムフィニッシュを見て夜の飛行機で帰宅

飛行機なら、金曜1日休みを取れば3日間観戦することが可能だ。DAY1のSS2 YUPARO1の観戦は時間的に難しいが、午前中に到着する便に乗ればSS6には間に合いそうだ(この場合はレンタカーで)。ムリの無いプランを選ぶなら、18時頃から札幌ドームで行われるSSSに目標を定めた方がいいだろう。

空港から札幌へは空港直結のJR新千歳空港駅から「快速エアポート」に乗って約36分、料金は1,040円だ(SUICAは使えないので注意)。札幌行きの快速は、1時間に4本程度運行されている。札幌駅から札幌ドームへは、地下鉄東豊線に乗って終点福住駅まで約13分。駅からは徒歩10分でドームに到着する。

福住駅方面から見た札幌ドーム

羽田空港への移動についても事前に確認しておきたい。この日、世間は平日。電車にせよ車にせよ、羽田までの移動が朝のラッシュの時間帯にぶつかるのはできれば避けたい。

2日目はレンタカーで林道コースを観戦に。この日の林道観戦ステージは苫小牧に設けられるSS12/16のNIKARAと、札幌から最も近い恵庭に位置するSS14/18のKINA。いずれも近隣に車を駐め、観戦エリアまではシャトルバスで移動する形になるので、現地へは早めに到着しておきたい。午前中のステージを観戦するなら、レンタカーは前日の晩から借りておくのがいいだろう。

SS観戦エリア(2007年)

また、SS11/15が行われるIMERUは、新千歳モーラーランドのダートコースとオフロードコースを繋げて設営する観戦ステージ。他の林道と異なり午前/午後の入れ替えがないので、こちらで1日楽しむことも可能だ。

DAY3は朝からサービスパークへ。最後のSSSとなるSS25の観戦や、サービスを見て回るのはもちろんだが、15時からのセレモニアルフィニッシュを見るなら早めに場所を確保。こちらは無料/自由席だ。一方、今大会の最終競技が行われるSS24/SS29のIMERUも盛り上がりが期待できそうだ。早めの飛行機で帰りたい人ならこちらが良いだろう。

セレモニアルフィニッシュ(2007年)

この日に新千歳からの飛行機に乗る人はかなり多いと思われるので、観戦チケットだけでなく飛行機のチケット手配もぬかりなく。なお、もし1日早く30日(木)に出発が可能なら、18時からのラリーショーと19時30分からのセレモニアルスタートは、ぜひとも見に行くことをお勧めしたい。競技車両が一堂に揃う一番のお祭り的イベントで、選手のサインをもらったり、競技車の写真を間近で撮る絶好の機会だ。

ラリーショーとセレモニアルスタートの様子(2007年)