"演劇のアカデミー賞"と呼ばれるトニー賞9部門を受賞した大ヒットミュージカル『コーラスライン』を題材とした映画『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』の完成披露試写会が9日、都内にて開催。同映画に日本人として出演する唯一の女優で歌手の高良結香が舞台挨拶を行った。
『コーラスライン』は、ブロードウェイの舞台に立つことを夢見てオーディションに集まってきた若者たちを描き、1975年から1990年もの長きにわたり観客を魅了してきたミュージカル。今秋公開予定の『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』は、2006年より再演が決定した同ミュージカルのオーディション風景を追ったドキュメンタリー映画で、ダンサーたちの熱い闘いとブロードウェイの舞台裏を描き出す。
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舞台挨拶では伸びやかな歌声も披露してくれた高良 |
"3,000人の応募者の中から受かるのは19人だけ"というオーディションにて見事に役を勝ち取った高良結香は「夢を持っている人だったら共感できる映画だと思います」と同映画をPR。長期間にわたるオーディション中には「考える時間がたくさんあったので、本当にこの仕事がやりたいのか? と真剣に考えました」と明かし、「でも、どうしてもこの舞台に出演したい! と思えたんです」とブロードウェイミュージカル出演への想いを熱く語ってくれた。
また自分の力でチャンスを掴んだ彼女は、夢を叶えるためには「今がマイナス2だったら、明日はマイナス1.5になるように、少しずつでもいいから今日できることをやっていくしかない」と話し、「自分を信じることがいちばん大切です」と笑顔を見せていた。
高良結香
沖縄県出身。5歳からバレエを習う。高校卒業後に渡米し、ヴァージニア大学でダンスを専攻。2001年のミュージカル「Mamma Mia」でブロードウェイデビューを果たし、以後、「Flower Drum Song」、「Fantasticks」、「太平洋序曲」などに出演。2006年より「A Chorus Line」にコニー・ウォン役で出演。2007年には「RENT」や「The Yellow Wood」に出演し、「The New York Musical Theatre Festival」で「Outstanding Individual Performance」賞を受賞。日本でも沖縄を拠点に歌手活動を展開中