日本文学振興会は3日、第139回芥川賞、直木賞それぞれの候補作品を発表した。選考会は7月15日午後5時から築地「新喜楽」にて行われる。

芥川賞候補作品は次の7作品(主催者資料掲載順)。

  • 磯崎憲一郎 (いそざき けんいちろう)『眼と太陽』(文藝夏号)
  • 岡崎祥久(おかざき よしひさ)『ctの深い川の町』(群像6月号)
  • 小野正嗣(おの まさつぐ)『マイクロバス』(新潮4月号)
  • 木村紅美(きむら くみ)『月食の日』(文學界5月号)
  • 津村記久子(つむら きくこ)『婚礼、葬礼、その他』(文學界3月号)
  • 羽田圭介(はだ けいすけ)『走ル』(文藝春号)
  • 楊逸(ヤン イー)『時が滲む朝』(文學界6月号)

岡崎祥久氏は3回目の候補、小野正嗣氏、津村記久子氏、楊逸氏は2回目の候補となる。前回、在日中国人が日本語で書いた作品として注目された楊逸氏は、中国籍の作家として史上初の受賞者となるか今回も話題を呼びそうだ。

直木賞候補作品は次の6作品(主催者資料掲載順)。

  • 井上荒野(いのうえ あれの)『切羽(きりは)へ』(新潮社)
  • 荻原浩(おぎわら ひろし)『愛しの座敷わらし』(朝日新聞出版)
  • 新野剛志(しんの たけし)『あぽやん』(文藝春秋)
  • 三崎亜記(みさき あき)『鼓笛隊の襲来』(光文社)
  • 山本兼一(やまもと けんいち)『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』(文藝春秋)
  • 和田竜(わだ りょう)『のぼうの城』(小学館)