カワサキは、水冷・4ストロークエンジンを搭載したモトクロッサー「KX450F」「KX250F」など7機種の2009年度モデルを発表した。発売日は「KX250F」が8月1日、「KX450F」が8月18日、そのほかは7月21日。なお、今回発表されたモデルは競技・遊技用であり、公道走行はできない。

KX250F

「KX450F」は、カワサキ4ストロークモトクロッサーのフラッグシップモデル。2009年モデルは、バッテリーレスフューエルインジェクションを採用し、モトクロッサー専用に開発された軽量コンパクトなECUをゼッケンプレート裏側に配置した。エンジンについては、ピストンヘッドの形状変更により圧縮比を12.5に高め、低中回転域でのエンジン性能を向上するなど、新機構を搭載しつつ、各箇所の軽量化を実現。スリムなパッケージと軽快なハンドリング、後輪のトラクション能力を向上している。サイレンサーは容量をアップして将来的な騒音規制にも対応可能する(現行の日本仕様は94dB)。

KX450Fの主な仕様は、全長2,185mm×全幅820mm×全高1,280mm、ホイールベース1,480mm、シート高965mm、車両重量112.1kg、水冷・4ストロークDOHC単気筒エンジン、排気量449cm3(ボア96.0×ストローク62.1mm)、リターン式5速MT、キック式スターター、タンク容量7.0L、タイヤ:前80/100-21 51M 後120/80-19 63M。

2009年モデルの「KX250F」は、エンジンの吸気ポートを新設計とし、全回転域、特に高回転域での性能を向上させた。また、新設計のシャシーはさらに軽量スリム化され、フロントフォークに低フリクションコーティングを採用するなど、各部を最適化。このエンジンと車体の組み合わせは後輪のトラクション能力を最大限に高めるという。サイレンサーはAMAとFIMの騒音規制に適合する(日本仕様は94dB)。

KX250Fの主な仕様は、全長2,170mm×全幅820mm×全高1,270mm、ホイールベース1,470mm、シート高955mm、車両重量104.3kg、水冷・4ストロークDOHC単気筒エンジン、排気量249cm3(ボア77.0×ストローク53.6mm)、リターン式5速MT、キック式スターター、タンク容量8.0L、タイヤ:前80/100-21 51M 後100/90-19 57M。

KX450F (82万5,000円)

KX250F (67万7,000円)

「KLX450R」は、KX450Fをベースとして開発されたエンデューロマシン。エンジンは低中速域のトルクを強化し、ミッションのギア比を専用設計とすることで、スロットルのコントロール性を高めている。耐久性の向上のほか、セルモーター、サイドスタンド、多機能デジタルメーター、ヘッドライト、テールランプなど、エンデューロレースに必要な装備を備えている。2009年モデルでは新グラフィックを採用した。性能や諸元は従来どおり。

「KLX110」は、子ども用モトクロッサー入門モデル。111cc空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンを堅牢なバックボーンフレームに搭載。3速ミッションと自動遠心式クラッチを採用し、スロットルを開けるだけで発進する。スロットルの開け過ぎを防ぐストッパーや大型のチェーンガイド、ヒートプロテクターなども装備する。2009年モデルでは、新グラフィックを採用した。性能や諸元に変更はない。

KLX450R (82万円)

KLX110 (21万4,000円)

「KX85」は、軽量で高い剛性を誇るペリメターフレームに、85ccの2ストロークエンジンを搭載するモデル。インナーチューブ径36mmの倒立フロントフォーク、ユニ・トラックリヤサスペンションなど、充実した装備を搭載する。タイヤサイズはフロント17インチ、リヤ14インチ。「KX85-II」は、「KX85」をベースにフロント19インチ、リヤ16インチの大径ホイールを採用している。ともに2009年モデルでは、他のKXシリーズと共通イメージのグラフィックを採用している。性能及び諸元に変更はない。

「KX65」は、6速ミッションを装備した本格キッズモトクロッサー。上級モデルのスタイルをそのまま凝縮したアグレッシブなデザインと高い走破性を備える。本格的なセミダブルクレードルフレームや、伸側減衰力の調整機構を持つ前後サスペンションを採用。2009年モデルでは、他のKXシリーズと共通イメージのグラフィックを採用し、性能及び諸元に変更はない。

KX85-II (35万6,000円)

KX85 (33万5,000円)

KX65 (29万3,000円)