東京写真展案内では、東京都内で開催される写真展をカメラ会社が運営するギャラリーを中心に紹介していく。今週のオススメは、オリンパスフォトギャラリーで開催されている萩原和幸写真展「静岡、てくてく。」。故郷である静岡市を舞台に、スナップ写真33点が展示される。このほかにも、世界中のフォトジャーナリストがとらえた地球と世界の真実の姿に迫る社会派のものや、アラスカの雄大な自然を長年費やしてとらえたものなど、興味深い写真展が多数。お気に入りの展覧会を見つけ、是非足を運んでいただきたい。

オリンパスフォトギャラリー

萩原和幸写真展「静岡、てくてく。」

今回の写真展は私の故郷・静岡市を舞台に、かつて私が過ごし、見てきた何気ない景色や出来事に、少しだけ私の抱く懐かしさを織りまぜたスナップ写真の写真展です。季節感や静岡の色・味覚、お祭りなど、子供の頃当たり前に存在した物事を、今の私の目線で、でも気持ちはあの頃のままにシャッターを切ってみました。―作者コメントより

展覧会名 「静岡、てくてく。」
作家 萩原和幸
展示作品 33点
会期 5月29日~6月4日
会場 オリンパスギャラリー東京 東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル
開館時間 10:00~18:00(最終日は15:00まで) 日曜・祝日休館

(c) 萩原和幸

キヤノンギャラリー銀座

第6回飯田市藤本四八写真文化賞受賞作品展

「飯田市藤本四八写真文化賞」は、飯田市が市制60周年を記念して飯田市出身の写真家・藤本四八の業績を顕彰するとともに日本の写真文化の振興に貢献するため創設されたもの。

展覧会名 第6回飯田市藤本四八写真文化賞受賞作品展
会期 5月29日~6月4日
会場 キヤノンギャラリー銀座 東京都中央区銀座3-9-7
開館時間 10:00~19:00(最終日は16:00まで) 日曜、祝日休館

竹内敏信「霧氷の舞い」

キヤノンギャラリーS

熊切圭介写真展「揺れ動いた'60年代の光と影」

日本の高度経済成長期に写真家として活動を始めた熊切圭介氏の作品展。戦後の混乱期を経て池田内閣の「所得倍増計画」のもと豊かさを求めてがむしゃらに働く人々の姿、急激な工業化の中で疲弊していく国土の様子など、「光」と「影」の部分を宿す60年代の世相をジャーナリズムの視点からとらえた全モノクロ写真100点余りを展示。

展覧会名 「揺れ動いた'60年代の光と影」
作家 熊切圭介
会期 5月9日~6月17日
会場 キヤノンギャラリーS 東京都港区港南2-16-6キヤノンSタワー1階
開館時間 10:00~17:30 日曜、祝日休館

(c) 熊切圭介

ライカ銀座店サロン

上田義彦写真展「at Home」

日本写真界の第一線で活躍している写真家・上田義彦の写真展。妻である桐島かれんと4人の子供たちを13年間にわたり撮影した作品集の中から、厳選された14点の写真を展示する。

展覧会名 「at Home」
作家 上田義彦
展示作品 14点
会期 4月18日~7月20日
会場 ライカ銀座店サロン 東京都中央区銀座6-4-1
開館時間 11:00~7:00 月曜日休館

(c) Yoshihiko Ueda

ペンタックスフォーラム

アジアの写真家たち2008シンガポール「Preserved Nature」

シンガポールを代表する写真家のひとり、クリス・ヤップ氏の写真展。「誕生から死」や「開花爛漫から落花」などの自然現象を人間の生命のはかなさや感情のもろさのイメージとダブらせる。植物の生態写真を通じて新しい表現方法を追求する写真展。

展覧会名 「Preserved Nature」
作家 クリス・ヤップ
展示作品 約17点
会期 5月28日~6月9日
会場 ペンタックスフォーラム 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB
開館時間 10:30~18:30(最終日は16:00まで) 火曜日休館

コニカミノルタプラザ

松本茂高写真展「アラスカ~Last Sanctuary最後の聖域」 私の初めての海外体験はアラスカであった。以来、極北の大地をゆったりと流れる壮大な時間に惹かれ、自分の身をそこに置くという大きな目的が生まれ、そのためのライフスタイルが始まった。そして、幾度もの旅を繰り返し、気がつけば14年の歳月が流れていた。―作者コメントより

展覧会名 「アラスカ~Last Sanctuary最後の聖域」
作家 松本茂高
展示作品 カラープリント 全倍 約35点
会期 5月31日~6月9日
会場 コニカミノルタプラザギャラリーA 東京都新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル4F
開館時間 10:30~19:00(最終日は15:00まで) 年中無休

コニカミノルタプラザ特別企画展 地球の上に生きる2008 DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展

コニカミノルタプラザがフォトジャーナリズム誌「DAYS JAPAN」との共催で開催する写真展。戦争・災害、地球温暖化の影響など地球の真実の姿を伝える世界のフォトジャーナリストたちの作品の数々を展示する。世界46カ国から寄せられた4700点の写真から選ばれた2008年度DAYS国際フォトジャーナリズム大賞受賞作品約50点も展示される。

展覧会名 地球の上に生きる2008 DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展
展示作品 カラー・モノクロプリント 半切~全倍 約100点
会期 5月31日~6月9日
会場 コニカミノルタプラザギャラリーB・C 東京都新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル4F
開館時間 10:30~19:00(最終日は15:00まで) 年中無休

富士フイルムフォトサロン 東京

東京写真月間2008 日本写真協会賞受賞作品展

日本写真協会賞を今年受賞した作家による作品展。同賞は、6月1日の「写真の日」を記念して、写真文化の国際交流や振興・発展に寄与した団体・個人及び写真制作で顕著な成果を示した写真家と将来を嘱望される新人写真家を対象に日本写真協会が毎年顕彰しているもの。

展覧会名 日本写真協会賞受賞作品展
作家 日本写真協会賞受賞受賞者
会期 5月30日~6月5日
会場 富士フイルムフォトサロン東京スペース1・2 港区赤坂9-7-3フジフイルムスクエア2F
開館時間 11:00~20:00(最終日は14:00まで)

東京写真月間2008国際展「アジアの写真家たち2008 シンガポール」「The Varied Life of People of the Asian City」

6名のシンガポールの写真家によるグループ展。社会闘争の少ないシンガポールでは、アジアの国々に多く見られる暴動や紛争を記録したドキュメンタリー写真が少ない。このため写真家は同国のみならず、アジアの近隣諸国の人々の生活の裏側を記録した。

展覧会名 「アジアの写真家たち2008 シンガポール」「The Varied Life of People of the Asian City」
会期 5月30日~6月5日
会場 富士フイルムフォトサロン東京スペース3 港区赤坂9-7-3フジフイルムスクエア2F
開館時間 11:00~20:00(最終日は14:00まで)

銀座ニコンサロン

宮本常一展「宮本常一が歩いた日本… 昭和37年~39年」

作家司馬遼太郎をして「この人ほど日本の国土を知り尽くしている人はいない」と言わしめた民俗学者宮本常一は、民俗調査として日本全国を歩き、調査地や途上の列車やバスの中から気にかかる物を写真に収めた。その数約9万枚余り。今回の写真展では、宮本の遺した写真群の中から昭和37年から39年にいたる日本の地方の写真を選んで構成した。

展覧会名 「宮本常一が歩いた日本… 昭和37年~39年」
作家 宮本常一
会期 5月28日~6月10日
会場 銀座ニコンサロン 東京都中央区銀座7-10-1STRATA GINZA1階
開館時間 10:00~19:00(最終日は16:00まで) 会期中無休

新宿ニコンサロン

渡辺行雄展「海苔製造人」

山形県からの出稼ぎ海苔職人3人を追ったドキュメント。彼らは高度経済成長時代に伴って職場を失われ、働き場を転々としながら船橋にたどり着き、海苔の出稼ぎを続けた。これらの写真には、東京湾に生きた最後の海苔職人の姿が写っている。

展覧会名 「海苔製造人」
作家 渡辺行雄
展示作品 モノクロ 40点
会期 5月27日~6月2日
会場 新宿ニコンサロン 東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
開館時間 10:00~19:00(最終日は16:00まで) 会期中無休