全編Flash型ネットリサーチ「リサーチTV」を展開するネットエイジアはこのほど、中国製ギョーザの中毒事件を受けて「冷凍食品に関する意識」を調査した結果を発表した。冷凍食品に対して「手軽でおいしい」、「技術の進化を感じる」と一定の理解を示しながらも、「冷凍食品の購入頻度が減った」との回答が7割を超えるなど、購入を尻込みする消費者の心境が明らかになった。

今回の調査では、50歳以上のシニア女性に対して、冷凍食品への意識調査を3月3日~3月7日の期間で実施し1,365人の回答を得た。

冷凍食品の購入頻度が「大幅に減った」と回答したのは43.4%、「少し減った」が27.8%で、計71.2%が「購入頻度が減った」という顕著な結果が明らかになった。購入が減った冷凍食品について複数回答形式で聞くと、やはり「餃子」が73.9%で最も多く、次いで「シューマイ」が44.2%、3位「春巻」が42.3%で、上位は中華系お惣菜が占めた。一方で、好きな冷凍食品カテゴリー「お惣菜、野菜などの素材」(複数回答)でも「餃子」が28.5%でトップという皮肉な結果となった。

中国製餃子中毒事件後、購入することが減った冷凍食品(回答数972人、複数回答)

順位 商品 %
1位 餃子 73.9
2位 シューマイ 44.2
3位 春巻き 42.3
4位 唐揚げ 29.6
5位 枝豆 29.0
6位 ほうれん草 28.9
7位 コロッケ 27.0
8位 さといも 24.6
9位 ミックスベジタブル 22.9
10位 ハンバーグ 22.4

「冷凍食品を購入する際、心掛けていること」に対する自由回答でも、「中国産は買わない」という回答が目立った。そのほか、「原産地表示を見る」、「国内産を買う」という表示を確認して購入するか、「そもそも買わない」「自分で手作りする」という冷凍食品自体を買い控える意見に絞られた。

冷凍食品自体への意識は、「手軽でおいしい」(79.2%)、「技術の進化を感じる」(78.0%)の「当てはまる」、「やや当てはまる」の合計比率が高く、プラスのイメージを抱く消費者は多い。しかし、事件のマイナスのイメージは食の安全に関わるだけに大き過ぎたようだ。

その他の結果は、ネットエイジアの「冷凍食品に関する意識調査~シニア女性1365名の回答結果~」にて掲載されている。