映画『呪怨』シリーズで、日本国内のみならず、ハリウッドでも高い評価を得ている清水崇監督の最新作『幽霊VS宇宙人』の初日舞台挨拶が都内にて行われた。舞台挨拶には、本作の監督である清水崇監督と豊島圭介監督を筆頭に、出演者である高橋和也、山中崇、宮下ともみ、山本彩乃、仲坪由紀子が登場した。

舞台挨拶に登場した面々。左から清水崇監督、宮下ともみ、山中崇、高橋和也、山本彩乃、仲坪由紀子、豊島圭介監督

『幽霊VS宇宙人』は『呪怨』シリーズの清水監督と、テレビドラマ『怪談新耳袋』、『ケータイ刑事』(共にBS-i)などで注目を集める豊島監督がタッグを組んだジャンル分け不可能の爆笑エンターテイメント映画。以前から両監督の自主制作企画としてシリーズ化されていた同名作品の第3弾だ。"幽霊VS宇宙人"というテーマに沿って、両監督がそれぞれ中篇作品を監督。人間そっちのけで、ひたすら愚かで激しいバトルを繰り広げる宇宙人と幽霊の姿が描かれる。また、映画のオープニングとエンディング、ふたつの物語のブリッジ部分には、お笑い芸人・ハリセンボンによる、宇宙人をテーマにしたショートドラマが挿入されている。

お岩さんとヤクザと宇宙人があんなことや、こんなことを!!

清水監督の『ロックハンター伊右衛もん』。あの『四谷怪談』を現代的に解釈し、ヤクザ映画のテイストを強引にブレンド。中野駅周辺で、幽霊と宇宙人の時空を越えた死闘が描かれる。ウルトラマンやスーパーマン、ターミネーターの正体にまで迫った驚愕の意欲作だ

やつらは甘いキッスで地球を侵略する? できれば侵略希望!!

豊島監督の『略奪愛』。エロティックサスペンスとキャトル・ミューティレーションが奇跡の大融合。中野駅周辺で人間の精気を吸い取るエロいホットパンツ姿の女宇宙人と、幽霊軍団の激しい抗争が描かれる。グラビア出身の山本彩乃が、数え切れないほどの男性と桃色キッス!

まずは清水監督が「最初は自主映画としてスタートした『幽霊VS宇宙人』シリーズがここまで大きな企画になりました」と挨拶。『ロックハンター伊右衛もん』に竜二役で主演した山中は「『映画の『竜二』を参考に観ておけ』と清水監督に言われたが、その正反対というか、情けない役でまったく意味がなかった」と語り、笑いを集めた。続いて『略奪愛』で落ちぶれた作曲家・宇宙雄(ウツオ)を演じた高橋が「豊島監督からオファーを受けて、無条件で引き受けましたが、脚本を読んでさすがに驚いた」と作品の出鱈目ぶりを笑顔で語れば、女宇宙人・メグを演じた山本は「セクシーな衣装は監督の趣味だったような気がします。こんなにキスさせられるとは思わなかった」と、豊島監督の笑顔でクレームをつけた。最後は清水監督に「変態監督」と呼ばれた豊島監督(映画にも変態男役で出演)が「みんなで『幽霊VS宇宙人』を盛り上げてください」と観客に呼びかけた。

世界の清水監督。『THE JUON/呪怨』(2004年)では日本人監督として初めて、全米興行成績1位を2週続けて獲得

ひたすらキスする妖艶な女宇宙人を演じた山本。劇中では激しいアクションも披露

『幽霊VS宇宙人』はシネセゾン渋谷にてレイトショー公開中

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