「ゆるキャラ」の代表格と言えるほどの知名度を持ちながら著作権問題で存亡の危機に面した「ひこにゃん」がこのほどデコレーションメール(デコメ)サイトに生息しているのが発見された。

自身の存亡の危機を気にするふうもなく飛び跳ねる「ひこにゃん」

「ひこにゃん」は兜をかぶリ白い猫の姿をした「国宝・彦根城築城400年祭」のイメージキャラクター。同祭は2007年で終了したが、「400年祭」終了後も使用したいとする彦根市とキャラクターデザイン担当者との間に著作権に関連した争いが勃発。ひこにゃんは存亡の危機に立たされていた。

そんな中、携帯電話用デコメサイト「デコ道」は全国各地の「ゆるキャラ」を集めた「全国ゆるキャラデコメ2008」を開設し、ひこにゃんに"安住の地"を与えたというわけ。とはいえひこにゃんがデコメサイトに永住できるかどうかは不透明で「この先も継続して配信できるかはまだ未定です。もしかしたら今期限りになるかもしれません」と担当者は語っている。

デコ道「全国ゆるキャラデコメ2008」ではひこにゃんのほかにも、北海道夕張市役所のメロンをモチーフにした「夕張夫妻」や京都府北区御薗橋商店街のキモキャラ「やおいちゃん」など全国各地のゆるキャラたちの魅力をデコメという形で無料配信する。対応キャリアはNTTドコモ(i-mode)/au(EZ web)/SoftBankモバイル(Yahoo!ケータイ)。また、今後デコ道では戦隊モノなどの「ご当地ヒーロー」を集めた「全国ご当地ヒーローデコメ」を無料配信する事も検討している。

京都府北区御薗橋商店街のキモキャラ「やおいちゃん」

北海道夕張市役所のゆるキャラ「夕張夫妻」