シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルはこのほど、開業20周年を契機とし、2階ロビーをはじめ、大規模なリニューアルを実施することを発表した。同ホテルの新コンセプトは"Fun(楽しみ)"。様々な利用者が快適な時間をすごせる"パーク"を目指すとしており、アジア太平洋地区初展開のカフェやコミュニケーションスペースなどを設ける。現在は改装中で、改装終了予定は3月20日となる。

同ホテル総支配人である長田明氏によると、今回のリニューアルは(1)worm - 温かみのある優しさ(2)connecting - 心地よい安らぎ(3)connection - 心と心のつながり、が基本方針となっているという。この方針により、2階ロビーを中心としたデザインやコミュニケーションスペースを増やしていくとしている。

同ホテル2階に位置するフロントロビーは、利用客同士、または利用客とスタッフのコミュニケーションスペースとして作り変える。デザインは豪華クルーズライナーを彷彿させるもので、天井にLEDを配し、朝から晩までの時間の流れをライトの変化で表現する。フロントは今までのチェックイン時の混雑を緩和するために16もの端末を用意する。ベルデスクも館内に入ってきた利用客にすぐ対応できるようエントランスに配置。東京ディズニーリゾート・チケットカウンターも拡張される。

2階エントランス(以下、館内写真は全てイメージ)

左から、2階ロビー昼と夜。光で時間の流れを表現する

また、アジア太平洋地区のシェラトンホテルで初展開となるカフェ「TOASTINA(トスティーナ)」が新設される。内装はロビーデザインの豪華クルーズライナーに合わせ、客船の甲板をイメージし、フローリング柄のタイルやベンチシートを設ける。青い海や空をイメージさせる工夫も随所に施されており、船の旅を楽しむかのような吹き抜けの空間はそうした工夫の1つと言えるだろう。

左から、2階ロビーカフェとロビーカフェエントランス。タイルに光を反射させる仕掛けになっている

「東京ディズニーリゾートだけが"パーク"ではなく、同ホテルも1つのパークとしてお客様に楽しんでいただきたい。ホテルを楽しむために、さらにもう1泊ご宿泊していただけるお客様が増えることを期待しております」(長田氏)。

今回のリニューアル概要を説明する総支配人 長田明氏

発表会には、同ホテルを運営しているスターウッド・ホテル&リゾートグループ 日本・韓国・グアム地区統括 社長 ロタ R.ペール氏も出席

その他、熱帯魚が泳ぐ水槽が設置されたキッズコーナーをはじめ、団欒や打ち合わせ用の「コミュニティテーブル」、X-BOXなどが設置された「ゲームテーブル」、マイクロソフトとのパートナーシップにより実現した、24時間無料のPC利用スペース「Link@Sheraton experienced with Microsoft(リンク@シェラトン・エクスペリエンス・ウィズ・マイクロソフト)」などが新たに導入される。

同ホテル2階には鉄板焼き「舞浜」がオープンする。内装は落ち着いた色調の木目を鉄板焼きの"炭"や"灰"をイメージタ色の組み合わせで構成。それぞれのシーンで利用できる居心地のよいレストランを目指すという

同ホテルは今後、リニューアルを契機にレストランフェアや宿泊・ウェディングの特別プランの提供をはじめ、20周年記念イベントを多角的に行っていくとしている。