ジーエス・ユアサ コーポレーションと、三菱商事、三菱自動車工業の3社は、大型リチウムイオンの合弁会社「リチウムエナジージャパン」を設立した。出資金は5億円で、2008年4月には増資によって40億円になる予定。
リチウムエナジージャパンは大型リチウムイオン電池の高い技術を保有し、用途拡大を目指すGSユアサ、電池産業に参入し周辺事業の創出を目指す三菱商事、電気自動車の普及を目指す三菱自動車によって2007年5月から設立へ向けた協議が行われていた。新会社の社長には、GSユアサ コーポレーションの小野勝行常務取締役が就任、本拠地を京都市南区に置き、2009年度には年産20万個を目指すという。
同社では、「大型リチウムイオン電池が持つ潜在能力は、すでに幅広い用途で実証されつつある。来たるべき『環境対応社会』の実現にはリチウムイオン電池の汎用用途での普及・拡大がカギとなるといっても過言ではない。この実現に向けた第一歩として、世界に先駆けて大型リチウムイオン電池を量産立ち上げに着手する。リチウムエナジージャパンは、大型リチウムイオン電池の開発・製造・販売事業で、電気自動車、プラグインハイブリッド車、エネルギー回生システムなどの環境対応技術が社会に浸透することを自ら実証し、加速すること、環境に対応した新しい社会の実現を目指す」としている。