PCやケータイでも利用可能に
こういった専用端末は価格が7~8万円と高いが、PCとインターネット接続環境さえあれば、PCを受信端末とするサービスが利用できる。利用料金も比較的安いので、PCがあるようならこちらを利用した方がいいだろう。すでにウェザーニュースが提供を開始しているほか、9月末までモデル実験を行っていたハレックスも本サービスを提供する予定だ。
またNTTドコモは、携帯電話向けに緊急地震速報を配信するサービスを開始する予定で、今後発売される対応端末では無料で利用できるようになるという。テレビやラジオによる放送も順次開始されるので、身の回りへの浸透は意外と早く進みそうだ。
そうなってくると、家庭向けの専用端末などは「必要なのか?」と思ってしまうが、高齢者向けの独自機能や機器との連動機能など、専用端末ならではの機能もあり、ニーズはそれなりにあるだろう。利用者のスタイルにあわせて、うまくサービスを選択したいところだ。
地震の前兆をキャッチ!
まずは下の写真を見て欲しいが、このシンプルなデバイス「 EQSIGN 」は、「大地震の前兆現象を検出できる」とされる装置。発売元のアップルズ・アンドペアーズによれば、大地震の前にプレートの花崗岩の崩壊が起こり、その時に生じる電磁波によって大地は帯電、瞬間的に250万ボルトもの静電気が発生するという。このEQSIGNは、その静電気を検出するものだ。
EQSIGNで想定しているのは、マグニチュード6以上、震央から50km以内、震源の深さ20km以内の地震。現象を検出したときは、アラーム・LEDで知らせるほか、オプションのメール送信機(EQS-NET)を利用することで、登録したアドレスにメールを自動的に発信することができる。
価格は、EQSIGN本体が31,500円、EQS-NETが21,000円。まだ実際に地震を検出した実績はないそうだが、このクラスの大地震はそうそう起こるものではなく、検証のためにそれを待って遅れるよりは、「少しでも早く市場に出して、一人でも多くの命を救えれば」(ブース担当者)ということで、発売したという。
なんとペット用の避難ジャケット
災害時に、人間は何とかなるとしても、心配なのは大事なペット。 サイデリアル が展示していたのはペット用の避難ジャケットで、ワンちゃんの大きさに合わせて1号(小型)~6号(大型)のサイズが用意されている。すぐ着ることができる洋服タイプで、表地には難燃素材を使用。水やフード、包帯、笛、ラジオまで付属している。
じゃあネコはどうしたらいいの? という人には、やはり難燃素材を使ったライフバッグもある(サイズは2種類)。価格は、避難ジャケットが28,000円(1号)~58,000円(6号)、ライフバッグが24,000円(小)、28,000円(大)。決して安くはないが、愛する"息子"や"娘"のために、買ってしまう人も多そうだ。注文は直接同社まで。