大衆演劇の天才役者・早乙女太一

大衆演劇の人気女形で"流し目王子"の異名を持つ早乙女太一のファーストDVDが発売された。これを記念したイベントが17日、東京・渋谷109にて開催。熱狂的なファンが集まる中、妖艶な衣装で登場した早乙女が華麗な舞いを披露した。

若干16歳ながらその色気で女性からの人気を集める早乙女。舞台だけでなく、映画『座頭市』(2003年)や、現在放送中のNHK大河ドラマ『風林火山』に北条新九郎役で出演するなど、活躍の場を広げている。11月24日には妖怪ドラマ『しゃばけ』(フジテレビ系)に出演する予定だ。6月にはハワイ公演を行っており、早乙女は「ハワイでは言葉がわからない方々に伝わるかどうか不安でしたが、何とか伝わったみたいでホッとしています」とコメント。舞踊劇「千年の祈り」を演じ終えた後は、スタンディングオベーションが巻き起こったという。また「ブロードウェイ公演の話もあります」と、日本での活躍にとどまらず、"世界の早乙女"と呼ばれる日も近いかもしれない。

発売中のDVDでは「夜桜お七」、「田原坂」などの舞台や、ハワイ公演時のオフショット写真集、『座頭市』で共演した同じく大衆演劇の役者・橘大五郎との対談などが収められている。早乙女が「色んな僕の面が見られると思います」と語るように、ファンにはたまらない1枚となりそうだ。

早乙女はこの日、初めて屋外で舞いを披露し「不思議な感じでした」と感想を語りながら、人の多さに驚いていた様子。ただ、渋谷にはよく足を運ぶそうで「服を買うときは、いつも渋谷です。街を歩いていても声はかけられないですよ。バレてないみたいですね(笑)」と一瞬、少年に戻ったかのような笑みを浮かべていた。

写真:橋本雅司

早乙女太一(さおとめ たいち)

本名・西村太一。1991年9月24日 福岡生まれ。B型。身長169cm。4歳の時、父・葵陽之助が座長を務める劇団朱雀の舞台でデビュー。好きな食べ物は鶏肉・寿司。趣味はタップダンス、映画鑑賞。

早乙女太一 フォトコレクション

『十五歳』
販売元・ポニーキャニオン
6,000円

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