スポーツサイクルビギナーのためのハウツー、レポート、2009年最新モデル情報。随時更新。
近頃、街でスポーティな自転車を見かける機会が増えてきた。数年前からジワジワとブームが広がりつつあるスポーツサイクルだが、昨今のガソリン高や「メタボ対策」などという脅迫? のような要因もあって、その勢いはとどまることを知らない。そういう自転車たちを街で見かけたりして「自分も、ちょっとイイ自転車が欲しい! 」という人は多いだろう。
自転車のパンク修理と聞くと、チューブに穴が開いたところを探し、専用のパッチを貼付ける作業をイメージする人が多いのではないだろうか。もちろんそれでも構わないのだが、スポーツサイクルの世界では「チューブ交換」のほうがメジャーなやり方だ。とくにクロスバイクやロードバイクのホイールは高い空気圧が必要で、パンクした際はパッチで塞ぐよりチューブごと交換したほうが確実なのだ。サイクリングに出かけた先で困らないためにも、タイヤチューブの交換はぜひ覚えておこう。
8月に掲載した「この夏、10万円で始めたい!? スポーツサイクルの正しい買い方」でも触れたように、近年増加の一途をたどっているスポーツサイクル。今までママチャリに乗っていた人はもちろん、ここ数年は自転車なんて持っていなかったなんていう人も、趣味と実用、そして健康のためにスポーツサイクルを手に入れるようになってきた。
スポーツサイクルに初めて乗る人のために、マナーやルールを紹介した前回の「出で立ち編」に続き、今回は後編として路上での振る舞い方について紹介しよう。いちばん意識してほしいのは、しつこいかもしれないが「自転車は車両の仲間」だということだ。
いよいよ開幕した、日本最大の自転車展示会「CYCLE MODE International 2008」(以下「サイクルモード」)の東京会場。先の週末に開催された大阪会場は大盛況のうちに終わったが、東京会場はどうだろうか。初日の様子を駆け足でレポートする。
毎年9月から10月にかけて、自転車ショップの店長さんたちは大忙し。なぜなら、各社が一斉にショップおよびプレス向けのニューモデル発表会を行うからだ。しかし、来シーズンの注目モデルに関する情報が具体的になってきて、期待が膨らむ季節でもある。今回は、アキボウが取り扱うDAHONとFUJI、そしてエヌビーエスが取り扱うイタリアの名門ブランドCOLNAGOの2009年モデルの中から、いくつかピックアップして紹介しよう。
英国の名門ブランドとして知られるRaleigh(ラレー)。日本では新家工業とのコラボレーションモデルで、『英国の実用主義』をコンセプトに数多くのモデルをリリースしている。新家工業も、日本の自転車界における老舗中の老舗。実直な製品作りで定評があるメーカーだ。2009年モデルは、手堅いマイナーチェンジが中心となっている。
マウンテンバイクの創始者、ゲイリー・フィッシャーが興したブランド。ゲイリー・フィッシャー自身、現在でも積極的に開発に関わっており、近年は29インチのMTB「29er(ツーナイナー)」を提唱する。サスペンションメーカーとも深い関係にあり、ここ数年「サスペンションありき」のMTB業界にあって、フレームとサスペンションを一体的に設計できるのも特徴だ。
アメリカの大手スポーツサイクルメーカー、TREK(トレック)。すでに自転車専門誌等で2009年モデルの情報が出ているが、本格的なロードバイクやMTBの情報がほとんどなので、マイコミジャーナルでは、街で人気が高いクロスバイクを中心にニューモデルを紹介しよう。
人がMTB(マウンテンバイク)に持つイメージはさまざまだが、飛んだり跳ねたり、たまには転んだり……そんなやんちゃなイメージがぴったりのブランドがKONA(コナ)だ。ハードなライディングを満たすモデルが目立つが、街乗りに最適なおしゃれなモデルも数多くラインアップしている。
カナダ人の元選手が興した「LOUIS GARNEAU(ルイガノ)」は、サイクリング用を中心としたスポーツアパレルを数多く手がけてきた。また、全てのスポーツサイクルは、カジュアルな雰囲気が受け入れられて人気が高く、街中でよく見かけるブランドのひとつとなっている。
世界中で販売されるスポーツサイクルの多くが生産されている場所、それは台湾だ。その台湾を、というよりも世界を代表する自転車メーカーがGIANT(ジャイアント)。生産施設まで含めた高い技術力で、自社ブランドのみならず他社の生産も大量に請け負っている。プロのロードレースにもフレームを供給していて、ツール・ド・フランス等でもおなじみの存在。
GTやFELTといったブランドの輸入代理店を務めるライトウェイプロダクツジャパンが、自社ブランドとして立ち上げたのがRITEWAY。シンプルでお求めやすい価格のクロスバイクが得意だ。
FELT(フェルト)は「フレームの魔術師」の異名をとる技術者、ジム・フェルトの名を冠したスポーツサイクルの総合ブランドで、主な拠点は米国カリフォルニアとドイツ。近年はサイクルロードレースでも活躍、2008年はFELTに乗るチームがツール・ド・フランスに出場した。日本では、コストパフォーマンスに優れたロードバイクが人気だ。
プロが使う高級モデルから、ビギナー向けの入門モデルまで幅広いラインアップを持つアメリカのブランドだ。なんとも速そうなブランド名のGTだが、これはブランド創始者ゲーリー・ターナーのイニシャルから来ている。BMXのフレームを制作し始めたのがルーツで、MTBやBMXのレースで数々の勝利を収めてきた。また、クロスバイクも得意分野のひとつ。
ブリヂストンサイクルが展開するスポーツサイクル専門のブランドが、ANCHORだ。国産ブランドでは随一の元気さを誇るこのANCHOR、ちょっと前までは競技志向の強い人向けという印象があったが、ロングライドをターゲットとしたフルカーボンバイクを出してから状況が一変。幅広い層のユーザーを拡大し、人気が高まっている。カラーオーダーが可能なモデルが多いことでも知られる。
DE ROSA(デローザ)は、ウーゴ・デローザが1953年に興したイタリアのブランドで、多くのサイクリストにとって憧れの存在。ハートマークが印象的で女性ユーザーからの支持も得ているが、得意とするのはやはりレース用のロードバイクだ。
1953年創業のイタリアブランド。1990年代にツール・ド・フランスを5連覇したスペイン人選手、ミゲル・インデュライン。彼が当時所属していたチーム「バネスト」に供給されていた自転車がピナレロだった。新しいテクノロジーや独自の規格を積極的に開発・導入していくことで知られるほか、ファッショナブルなイメージもある人気ブランド。
11月7日(金)、日本最大の自転車展示会&試乗会イベント、CYCLE MODE International 2008(以下「サイクルモード」)が、千葉の幕張メッセで開幕した。国内外の有名ブランドが集合し、2009年モデルの実車を見ることができるのに加え、会場に設けられた特設コースを用いた試乗も可能。会期は9日(日)までとなっている。