体験会では、射撃のプロによるデモンストレーションも行われた。デモンストレーションを行ったのは、男子50メートルピストルで2008年北京オリンピックへの出場が決定している松田知幸選手と2004年アテネオリンピックに出場した小西ゆかり選手の2人だ。

松田知幸選手と小西ゆかり選手(写真右から)

通常デジタル・シューティングの競技では、男子60発(600点満点)、女子40発(400点満点)で競技が進められ、上位8位によるファイナル競技(10発、10.9点満点)で優勝が決まるが、今回のデモンストレーションは試射の後、ファイナル競技(ただし、5発のみ)の形式で行われた。

ゆっくりと照準を合わせる小西選手。射撃の基本は事前にフォームを整えることが重要。銃を平行に構え、体を横にそらし、胸を開いた状態で撃つと安定性があるという

銃を上から下におろしながら、照準を定め引き金を引くその動きに無駄はない。満点(10.9点)に近い10点台が続く

来春発売予定のピストルウェアーも初めて公開された。肩腕の筋負担を軽減し、照準を安定させるという。同ウェアはインナーウェアなので、通常はピストルウェアーの上にジャージ等を羽織る。価格は未定

デジタル・シューティングを含め、射撃の基本は事前にフォームを整えることが重要となるという。「標的に向かい、リラックスし、出来るだけ筋肉を使わないようにフォームを整えます」(日本ライフル射撃協会広報担当者)。さすがプロ。銃を上から下におろしながら、照準を定め引き金を引くその動きに無駄はない。赤外線レーザー光線のブレはほとんどなく、得点は10点台が連続。PC上に着弾点や得点が表示されるので、見ていても飽きることはない。