関西国際空港は2日、長さ4,000メートルの第2滑走路の使用を開始した。これにより、同空港は複数滑走路を持つ24時間離着陸可能な空港として、今後予想される貨物便・旅客便の需要拡大にも対応できるようになる。

同空港は1994年に開港し、国際貨物ハブ空港としても重要な役割を担う。第1滑走路(3,500メートル)に加え、新たに第2滑走路を持つことにより、朝夕の人気時間帯におけるフライト数を増加できるほか、阪神淡路大震災の影響や年数を経て劣化した既存の滑走路の全面改良を行っていくという。また、現滑走路のメンテナンス時における滑走路閉鎖(週3回、各3時間程度)を解消し、完全な24時間運用空港化を図るとしている。

今後の需要予測として同社広報担当者は、「中長期単位で需要拡大を考えております。10年後には、国際貨物線の伸び率が4~10%、国際旅客線の伸び率が4~5%になるのではないかと考えています」と語る。特に、羽田-関西空港間の便を増やすことで、首都圏から海外への旅客、貨物双方の需要を満たしていくとしている。なお、2007年は限定併用とし、当面は旅客ターミナルなどは設けず、原則着陸に使用する。