鈴鹿8時間耐久ロードレースの決勝が29日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、ヨシムラスズキ with JOMO 34の加賀山就臣 / 秋吉耕佑組が優勝した。スズキ勢としては1983年以来の24年ぶり、ヨシムラとしては1980年のウェス・クーリー / グレーム・クロスビー組以来、27年ぶり3回目の優勝となる。同時に、宿敵ホンダの11連勝をストップさせる価値ある勝利となった。

レース後の表彰式。写真提供:スズキ(以下同)

毎年この時期に行なわれる鈴鹿8耐は、2人(または3人)のライダーが1台のマシンを乗り継ぐ耐久レースながら、速さを競うスプリント並みにペースが速いことから「スプリント耐久」の異名を持つ。また、日本で行なわれる最大クラスのスポーツイベントであり、"バイクの夏の祭典"としても知られている。本年は約7万5,000人の観衆を集めて行なわれた。

今回で30回目を迎える鈴鹿8耐には、国内4メーカーのワークスチームを始め、各プライベートチーム、海外チームなど計82チームが参加。昨年の鈴鹿8耐でホンダが10連勝しており、11連勝に優勝回数を伸ばすのか、他のチームが阻止するかに注目が集まっていた。また、ヨシムラは販売店や個人で参戦するプライベートチームながら1978年に行われた鈴鹿8耐の第1回大会において、メーカーが直轄するワークス勢を破って優勝するという偉業を成しており、現在まで多くのレースに参加。メーカーであるスズキとの関係も深く、現在ではワークスに近い体制でレースに参戦している。また、ゼッケン「34」はケビン・シュワンツ以降、スズキのエースナンバーとして使われている(motoGPでは永久欠番)。

レースは、ヨシムラスズキ with JOMO 34の加賀山、秋吉組が1週目からトップを譲らず、最終的には2位以降をすべてラップ遅れにするという独走で優勝を決めた。周回数は216周。2位にはフライングで30秒のペナルティにより遅れたものの、驚異的な追い上げを見せたホンダワークス「TEAM HRC 33」の岡田忠之 / カルロス・チェカ組 、3位には昨年の優勝チーム「F.C.C. TSR ZIP-FM Racing Team」の手島雄介 / 伊藤真一組が入った。

決勝レースのスタート

ヨシムラスズキのピット作業。ライダーはゼッケン12の渡辺篤選手

優勝したヨシムラスズキの加賀山就臣選手

優勝したもう一人のライダー、秋吉耕佑選手

西尾淳(WINDY Co.)