フジテレビ系の昼ドラマ『金色の翼』(毎週月~金13:30~14:00)の製作発表が都内で行われ、主演の国分佐智子(30)をはじめ、高杉瑞穂(28)、黒田アーサー(46)、剣幸(53)らが出席した。同作は南の島のホテルを舞台に、ホテル関係者や宿泊者らが、ヒロインの裕福な未亡人・修子の財産を狙って争奪ゲームを繰り広げるという物語。"ドロドロ"というより毎回"ドキドキ"するようなスリリングでミステリアスなストーリー展開が見どころの作品だ。

左から、剣幸、倉貫匡弘、国分佐智子、高杉瑞穂、肘井美佳、黒田アーサー

冒頭挨拶では「初めて台本を読んだとき、なんて美しい本なんだろうと感動しました」と語った国分。実は、同作の原案はヘンリー・ジェイムズの『鳩の翼』だ。東海テレビの昼ドラといえば、ドロドロという定番のイメージがあるが、『鳩の翼』は切ない恋愛ドラマ。ドロドロとは程遠いが「今回は、スリルに満ちた展開と大人の官能をお伝えしていきたい。愛なくしては生きられないという苦しさや切なさ、あるいはその姿の美しさというものを描いていきたいと思い、今回企画しました」と風岡大プロデューサーが語るように、サスペンス要素もある大人のドラマとなっている。

ドラマのイメージにぴったりな黒い衣装で登場した国分

国分演じる裕福な未亡人・修子は、財産を狙って近づいてくる人間たちと、さまざまな駆け引きを展開していく。「お金持ちにはさまざまな思惑を持った人々が集まってくるんです。台本を読み進めていくと心が痛くなります。でも修子は弱さを決して見せず、強く生きられる女性だし、優しさもあります。駆け引きや嘘、争いなど、ダーティーな部分がドラマにはありますが、そんな修子の優しさと強さも見てほしいですね」とコメント。"裕福な未亡人"という役柄については「想像できない人物像なので、苦労しました。頭のてっぺんから足の指先まできれいな動きができるように気をつけています」と役作りに力を入れていることを強調した。7月2日より放送スタート。