米IBMは、「Honda Racing F1 Team」にマシン開発を支援するソリューションを提供すると発表した。ホンダはこのソリューションを使用して2008年のF1選手権に出場するマシンを開発・製造することになる。

4月15日に行なわれたF1 バーレーングランプリでのホンダF1マシン。2007年のホンダF1チームは、環境をテーマにした新しいカラーリングとマーケティング手法を採っている

今回IBMが提供するのは、ダッソーシステムズのハイエンド3次元CAD「CATIA」や、製品の設計から生産、出荷までをサポートする「ENOVIA VPLM」をベースにIBMのWebSphere Application ServerやIBM Rational Rose Data ModelerなどのIBMのPLM(Ploduct Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)を活用したソリューション。

同ソリューションの導入に先立ち、IBMのプロダクトマネジメントやテクニカルサービス専門スタッフがチームが抱える要件を査定、評価してきた。これらのソリューションを導入することによって、チームはスピーディーで高い水準の生産性を得ることが可能となり、FIAのルール変更によって強いられる設計変更への素早い対応に必要不可欠としている。同ソリューションを活用して製造されたマシンは2008年に登場する見込み。