すばやく送る「感じのいい」メールこそ、ビジネスパーソンの武器になる! 究極なまでに手を動かさずに、相手の心に響くメールを閃光の速さで送るワザを、「らしさラボ」の伊庭正康氏著『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』から、一部を抜粋してご紹介します。

感謝を伝えるときに使いたい5つの言葉

相手に感謝の気持ちを表すとき、よく使うのは「ありがとうございます」という言葉です。実際に会っているときなら、表情や声色なども加わるので、「ありがとうございます」と言うだけでも感謝の気持ちは十分に伝わるでしょう。

ですが、メールの場合は文章だけで表現することになります。そこで、相手に好印象を持ってもらえるよう、センスがいいと思われる 5 つの言葉の使い方をご紹介しましょう。こうした言葉を知っていると、感謝を表現するバリエーションが増えるので、同じ言葉を重複して使うケースも少なくなります。

まずは「お気遣い」というフレーズです。「ありがとうございます」の代わりに、「いつもお気遣いいただき、心より感謝申し上げます」といった文面にするだけで、淡白な印象がなくなります。

似ているフレーズとして「お心遣い」もあります。「お気遣い」は気にかけていただいたことに対するフレーズ、「お心遣い」は相手の行為に対して感謝するフレーズです。たとえば、「雨が降って濡れませんでしたか」と言われたら「お気遣い」、「雨が降っているのでこの傘を使ってください」と言われたら「お心遣い」のフレーズを使います。状況に合わせて使い分けるようにしてください。

ご配慮」というフレーズも効果的です。相手が気を配ってくれたときには、「お忙しいなか、ご配慮いただきまして、誠にありがとうございました」と書くようにしましょう。

ちょっと堅いフレーズですが、「ご高配」も評価があがる言葉です。「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます」という言い方になります。目上や年配の方などが相手の場合には、自分がしっかりした人物であることを印象づけられるでしょう。

最後は「ご深慮」というフレーズです。「ご深慮賜りまして、誠にありがとうございます」と書くことで、相手に深く考えてもらったことに対する感謝の気持ちを示すことができます。

メールは文章だけなのでセンスが問われますが、状況に応じて言葉を使い分けるだけで、印象が一変することもあるのです。

感謝を伝えたいときのパワーフレーズ

相手に感謝の気持ちを伝える場合には、「感謝」に加えて「自分の想い」もセットにすると、相手の気分もよくなって、その後の仕事を円滑に進めやすくなります。

この「感謝」プラス「想い」の組み合わせは、とくに私がよく使っている得意技でもあります。 参考までに下記の文面をご紹介しましょう。

「早速のご返信をいただき、誠にありがとうございます。これからの方針をうかがい、胸を熱くしている次第です」
「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。改めて~の重要性を再確認した次第でございます」

このように、1文目で感謝の気持ちを示したうえで、2文目に自分の今の想いを表すというわけです。

『1分で送る「感じのいい」メール』ほかの文例もチェック

『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』(KADOKAWA)
著者:伊庭正康

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