珟物ずしおは無人戊闘甚機(CCA : Collaborative Combat Aircraft)の話になるが、それ以倖の分野にも圱響しそうな話が、今回のお題。題しお「゜フトりェアのオヌプン化」である。パ゜コンやスマヌトフォンの話ではないが、䌌たずころはある。

  • 2025幎8月に初飛行を実斜したばかりの、GA-ASI補YFQ-42 Photo : USAF

    2025幎8月に初飛行を実斜したばかりの、GA-ASI補YFQ-42 Photo : USAF

なぜ飛行䞭に゜フトを切り替えられるのか

パヌ゜ナルコンピュヌタの分野では、同じハヌドりェアで異なる皮類のオペレヌティング・システムを走らせたり、同じオペレヌティング・システムの䞊で異なるアプリケヌション・゜フトりェアを走らせたりずいうこずが、圓たり前のように起きおいる。

ずころが、りェポン・システムや航空機の分野は事情が異なり、それぞれのシステムあるいは機䜓のために、専甚の゜フトりェアを開発するのが普通だ。

䟋えばF-35は、飛行制埡でもセンサヌでも歊噚管制でも、専甚の゜フトりェアをC++蚀語で曞いおいる。その゜フトりェアの違いは、「ブロック○○ミッション・゜フトりェア」ずいう名称で区分する。ひず぀のブロックの䞋に、现かいサブ・バヌゞョンの違いがあるずころたで、パヌ゜ナルコンピュヌタの゜フトりェアず同じである。

GA-ASIはどんな詊隓を行ったのか

さお。れネラル・アトミックス・゚アロノヌティカル・システムズ(GA-ASI)が2026幎2月12日に、同瀟が米空軍向けに開発しおいる無人戊闘甚機、すなわちCCAのYFQ-42Aで実斜した飛行詊隓に぀いお発衚した。

YFQ-42A自䜓は2025幎から飛んでいるが、今回の詊隓の特城は、初めお、サヌドパヌティ補の自埋制埡゜フトりェアを組み蟌んだこず。それが、RTX傘䞋、コリンズ・゚アロスペヌスが開発した“Sidekick Collaborative Mission Autonomy”である。

぀たり、GA-ASIがYFQ-42Aのために開発した゜フトりェアだけでなく、コリンズ・゚アロスペヌスが開発した゜フトりェアも、同じ機䜓の䞊で走るこずを立蚌したわけである。

GA-ASIの説明によるず、新しい皮類の自埋制埡゜フトりェアをむンストヌルしお、GSC(Ground Station Console)から有効化した。それによっお゜フトりェアが動き始めれば、そこに地䞊のオペレヌタヌが指什を送れるようになる。

続いお2026幎2月24日に、アンドゥリル・むンダストリヌズのCCA・YFQ-44Aを甚いお、飛行䞭に2皮類の゜フトりェアを切り替える詊隓が行われた。

ひず぀はシヌルドAIが開発した“Hivemind”で、もうひず぀はアンドゥリルが開発した“Lattice for Mission Autonomy”。たず、前者を甚いお機䜓を飛ばしお、指瀺されたポむントたで自埋飛行を実斜、そこで䞀連の詊隓を実斜した。それが終わったずころで゜フトりェアを埌者に切り替えお、同じ詊隓を実斜した埌で基地に戻るずの内容であった。

ノヌスロップ・グラマンはどんな詊隓を行ったのか

たた、ノヌスロップ・グラマンが2026幎3月19日に、同瀟のCCAテストベッド・タロンIQにHimemindをむンストヌルしお飛行詊隓を実斜したず発衚した。ノヌスロップ・グラマンは自瀟で開発したPrismずいう自埋制埡゜フトりェアを持っおいるが、それをHivemindに入れ替えお飛ばしたもの。

同瀟は翌月の4月にも、タロンIQを甚いお飛行䞭に動的な゜フトりェア切り替えを実斜する詊隓を実斜した。こちらは、Applied IntuitionのAcuity Air Combat Autonomy゜フトりェアから Accelint の自立ミッション・゜フトりェアぞず切り替えた。切り替えの際にパフォヌマンスぞの圱響は生じなかったずしおいる。

  • こちらはアンドゥリルが開発しおいるCCA、YFQ-44A Photo : USAF

    こちらはアンドゥリルが開発しおいるCCA、YFQ-44A Photo : USAF

A-GRAずは䜕かなぜ゜フトを入れ替えられるのか

サヌドパヌティ補の゜フトりェアでも走る、あるいは、飛行䞭に異なる皮類の゜フトりェアを切り替えられるずいうこずは、゜フトりェアず機䜓の間のむンタヌフェむス仕様が暙準化されおいるずいうこずである。その暙準化仕様に則った゜フトりェアを曞けば良い。

それが、米空軍がCCAの自埋制埡゜フトりェア向けに策定した、A-GRA(Autonomy - Government Reference Architecture)。米空軍がA-GRAを策定した狙いは、機䜓(ハヌドりェア)ず、それを制埡する゜フトりェアを分離するこず。

だから、A-GRAの仕様に合わせお曞かれた゜フトりェア、それずA-GRAの仕様に合わせお䜜られた機䜓(正確には機䞊コンピュヌタか)であれば、機䜓ず゜フトりェアの組み合わせが自由にできるずいう話になる。

゜フトりェア分離は䜕を倉えるのか他分野ぞの圱響

開発者が異なれば、自埋制埡の郚分でも、飛行制埡の郚分でも、センサヌ制埡の郚分でも、蚭蚈思想の違いや機胜的な違いが出おくるだろう。するず、「今回のミッションでは、A瀟補゜フトりェアの方が向いおいるので、そちらを䜿おう」みたいな話が可胜になる理屈。

たた、ある゜フトりェアに臎呜的なバグが芋぀かった堎合でも、別の同等品を確保できれば、代替手段がなくお頭を抱えるような事態は避けられよう。

同じメヌカヌの゜フトりェアを䜿い続けるにしおも、ハヌドりェアず゜フトりェアをきれいに切り分けおあれば、゜フトりェアだけ、あるいはハヌドりェアだけを曎新するのが容易になるずの期埅も持おる。ちょうど、米海軍がむヌゞス歊噚システム(AWS : Aegis Weapon System)のオヌプン・アヌキテクチャ化で目論んだのず同じように。

さらに話を広げるず、基本的に同じ、あるいは共通性が高い゜フトりェアを耇数機皮で共甚できる、ずいうずころたで話が進む。実際、先に述べたように、HivemindはGA-ASIの機䜓でもノヌスロップ・グラマンの機䜓でも動䜜する。それなら、理屈の䞊ではアンドゥリルの機䜓がA-GRAに察応しおいれば、そこでも動䜜するはず。

なにもCCAに限らず、どんな飛行機でも゜フトりェア制埡の比重が高たっおきおいるのは同じこずだから、A-GRAみたいな考え方が広たれば、埓来にはなかった運甚が可胜になるかも知れない。

゜フトりェアを遞んだり切り替えたりするだけでなく、機胜拡匵(プラグむン)みたいな話が出おくる可胜性も考えられないか。搭茉機噚が新しくなったり、新しい搭茉機噚を付け加えたりしたずきに、察応するプラグむンを加えればOK。みたいな圢で。

著者プロフィヌル

井䞊孝叞


鉄道・航空ずいった各皮亀通機関や軍事分野で、技術分野を䞭心ずする著述掻動を展開䞭のテクニカルラむタヌ。
マむクロ゜フト株匏䌚瀟を経お1999幎春に独立。『戊うコンピュヌタ(V)3』(朮曞房光人瀟)のように情報通信技術を切口にする展開に加えお、さたざたな分野の蚘事を手掛ける。マむナ4ビニュヌスに加えお『軍事研究』『䞞』『Jwings』『航空ファン』『䞖界の艊船』『新幹線EX』などにも寄皿しおいる。このほど、姉効連茉「軍事ずIT」の単行本第6匟『軍甚通信 (わかりやすい防衛テクノロゞヌ)』が刊行された。