この半導体ニュースのまとめ
・SIが上場半導体企業の決算情報から2026年第2四半期の売上高ランキングトップ20を発表
・日本勢は3社がランクイン。トップは第1四半期の9位から8位へとランクアップしたキオクシア
・第3四半期以降も成長率は鈍化するも市場全体としての成長は継続見通し
半導体市場調査会社のSemiconductor Intelligence(SI)が、上場半導体企業の決算情報を基に、2026年第2四半期の世界半導体企業売上ランキング・トップ20社を発表した。
日本企業は、8位にキオクシア、17位にソニーセミコンダクタソリューションズ、19位にルネサス エレクトロニクスがランクインしている。
-

2026年第2四半期の世界半導体企業売上ランキング・トップ20社(BroadcomとMarvellは決算発表前の集計のため、ガイダンス値を適用。成長率は現地通貨ベースで計算。ファウンドリは除く) (出所:Semiconductor Intelligence、以下すべて同様)
トップ20社の前四半期比の平均成長率は33%だが、AI半導体関連企業であるNVIDIA、Broadcom、およびメモリ各社だけで見れば40%、それ以外は9%と、成長のけん引役はAIとなっている。メモリ企業はいずれもAI需要の恩恵を受けて前四半期比で高い伸び率を示した。最も高い成長率は8位のキオクシアで76%増、次いで4位のMicron Technologyが74%増、2位のSamsung Electronicsが62%増、3位のSK hynixと9位のSandiskが各51%といずれもメモリメーカーである。
順位を前四半期比で上げた企業は8位のキオクシアと9位のSandisk。2026年第1四半期にトップ10入りを果たした両社は、今回、そこから順位をひとつずつ上げている。
主要AI関連企業を除いた企業の売上高は、Qualcommの6%減からIntelの19%増まで幅がある状況で、当該各社が発表した2026年第3四半期の業績見通しは、前四半期比6%増となっている。
2026年第3四半期の各社見通しを総合すると、引き続き成長が見込まれるものの、ペースは以前より落ち着く見通しである。例えばガイダンスを出しているメモリ企業3社(Micron、キオクシア、Sandisk)は成長率が50%を切ると予測している。
調査会社各社は2026年通期成長率を前年比90〜112%と予測
最近の半導体市場調査会社各社ならびに団体の2026年通期予測は、いずれも上半期の高い伸びを踏まえて従来予測から上方修正が行われている。SIが取り上げた5者ともに最新予測では90%以上の成長率としている。最も高い伸び率予測は、RCD Advisorsの112%である。ただしメモリ単独で見ると、WSTSが249%、ガートナーが280%とさらに高い伸び率が予測されている。
2027年も2桁成長を予測
また2027年についても、20%~50%と幅はあるがプラス成長が予測されている。最も高い伸び率予測はSIの50%で、今後6四半期にわたって成長率が鈍化したとしても、2026年上半期の力強い成長が、2027年まで健全な成長を牽引すると同社はみている。
同社は2027年に関して、AIの成長は続くが、そのペースは鈍化。その一方で、自動車および産業機器市場が堅調。メモリ不足の緩和に伴い、PCおよびスマートフォン市場が回復傾向と想定しているという。
半導体市場を取り巻く現在のAI主導のブームは、1970年代の家電製品、1980年代のPC、1990年代のインターネットインフラ、そして2010年代のスマートフォンといった過去のブームを凌駕する規模になっているが、時期は難しいもののブームは終わりを迎え、より持続可能な成長へと移行していくとSIでは予測している。
