この半導体ニュースのまとめ

・2026年1~8月の世界半導体売上高が史上初めて累計1兆ドルを突破
・8月単月は前年同月比144.3%増の1597億ドル、日本は同62.3%増
・Appleのティム・クック会長が2026年度ロバート・N・ノイス賞を受賞へ

米国半導体工業会(SIA)は10月5日(米国時間)、2026年8月の世界の半導体売上高(3か月移動平均)が前月比8%増、前年同月比144.3%増の1597億ドルとなったことを発表した。

これにより2026年1~8月の累積売上高が1兆83億ドルとなり、累積売上高が初めて1兆ドルを超えた。9月から12月までの残り4か月の売上高を加味した年間売上高は1.6兆ドル規模になると予想される。

  • 2026年8月までの半導体月間売上高推移

    2026年8月までの半導体月間売上高推移 (出所:WSTS集計データをもとにSIA作成)

SIAの社長兼CEOであるマイケル・ロビンス氏は、「米州、アジア太平洋、中国がけん引役となり、半導体市場は8月に18か月連続で成長を遂げた。この結果、半導体売上高は累積で8月までに1兆ドルを超えるという大きな節目に到達した。通念では1.6兆ドルを超えると予測され、半導体業界が新時代に突入した」と述べている。

国・地域別に見ると、前年同月比では、米州が180.9%増、アジア太平洋が143.0%増、中国が131.3%増、欧州が98.5%増、日本が62.3%増となったほか、前月比でもアジア太平洋が9.1%増、日本が8.5%増、米州が8.2%増、欧州が7.5%増、中国が6.6%増とプラス成長が続いており、金額規模としては米州が590.4億ドル、アジア太平洋が448.8億ドル、中国が409.1億ドル、欧州が88.4億ドル、日本が60.8億ドルとしている。日本のシェアは3.8%となった。

Appleのティム・クック会長が2026年度のロバート・N・ノイス賞に決定

またSIAは、Appleのティム・クック会長を半導体業界最高の栄誉であるロバート・N・ノイス賞の2026年度受賞者に選出したことを発表した。

  • 2026年度のロバート・N・ノイス賞に選ばれたティム・クック氏

    2026年度のロバート・N・ノイス賞に選ばれたティム・クック氏 (出所:SIA)

AMDの会長兼CEOであり、2026年のSIA理事長を務めるリサ・スー氏は、「米国半導体業界におけるリーダーシップと先進的な製造技術の強力な推進者であり、目覚ましい成長を牽引し、業界の未来の基盤を強化してきた」と受賞理由を説明。同氏の技術と半導体業界への長年にわたる貢献に賛辞を送っている。

同氏はAppleのCEOとして、世界のテクノロジー業界を変革する役割を担い、消費者が日々活用する強力な半導体搭載デバイスを数多く発売してきた。同氏は受賞に際し、「私たちは、ここ米国で半導体イノベーションを推進することに深く取り組んでおり、大切なパートナーや業界リーダーの皆様と共に、テクノロジーの未来を形作る画期的な成果を祝えることを楽しみにしている」と述べている。

なお、実際の授与は11月にカリフォルニア州サンノゼで開催されるSIA主催のイベントで行われる予定だという。