欧州の半導体大手3社(NXP Semiconductors、STMicroelectronics、Infineon Technologies)の2022年第4四半期の決算が出そろった。

NXPの同四半期における売上高は、前年同期比9%増の33.1億ドルとなり、2022年通年の売上高は前年比19.4%増の132.1億ドルとなった。同社の社長兼CEOのKurt Sievers氏は、「注力しているすべての最終市場で収益が増加していている。第4四半期の収益はガイダンスの中間点に沿ったもので、2022年を通して振り返ってみると、NXPにとって非常に良い年だった。最終市場の観点から見ると、車載半導体事業が非常に好調だったものの、消費者向けIoTおよびモバイル事業が2022年後半に需要環境の軟化を経験した」と述べている。

STMicroelectronicsの同四半期における売上高は、前年同期比24%増の44.2億ドルとなり、2022年通年の売上高は前年比26.4%増の161.3億ドルとなった。特に、車載および個別半導体分野の第4四半期売上高は、前年同期比38.4%増の17.0億ドルで、全売り上げの38.5%を占めた。

Infineonの2023会計年度第1四半期(2022年10-12月期)の売上高は前年同期比25%増の39.5億ユーロとなった。同社では、2023会計年度第2四半期(2023年1~3月期)の売上高については、ほぼ横ばいと予測している。

InfineonのJochen Hanebeck CEOは、「軟化するマクロ経済下でも当社の2023会計年度第1四半期は、良好に推移した。自動車用および産業用アプリケーションで当社のソリューションに対して継続的な高いニーズがあり、業務が拡大している。これとは対照的に、スマホ、PC、データセンターなどの分野では需要が大幅に減少した」と述べている。