CMOSイメージセンササプライヤのOMNIVISIONと、自動車およびオーディオ・ビデオ市場に高速コネクティビティ半導体を提供するイスラエルValens Semiconductorは、MIPI A-PHY準拠車載カメラソリューションの提供に向けたパートナーシップを締結したと発表したことを発表した。

A-PHYは、モバイル産業/モバイル関連産業向けのインタフェース仕様を策定する国際組織のMIPI Allianceが定めた自動車業界が求める高速データ・インタフェース(コネクティビティ)に対応するための仕様。両社のソリューションは、OMNIVISIONのAutomotive Reference Design System(ARDS)カメラモジュール内にValensの新たなA-PHY準拠チップセットを搭載するとしているほか、初期のカメラモジュールにはOMNIVISIONのOX08B40イメージセンサが搭載される予定だとしている。

A-PHYは2020年後半にMIPI Allianceによりリリースされ、2021年にIEEEが規格として採用。ValensはA-PHY準拠チップセットをいち早くてがけ、2021年12月より「VA7000ファミリ」としてサンプル出荷を開始したという。

なお、今回の両社の提携により、より小さなカメラ設計、消費電力の削減、カメラコストの引き下げ、そして、より広範囲なA-PHYエコシステムでの相互運用性が可能となるとしている。