Samsung Electronicsが、システム半導体(=非メモリデバイス)世界1位の目標を2030年までに達成するために代表的な非メモリ半導体であるCMOSイメージセンサ(CIS)市場攻略を目指し、技術力の向上を図ることで、市場シェア30%超の獲得を目指していると、韓国メディア朝鮮日報のWebサイトであるChosunBIZが報じている

米Strategy Analyticsの調査によると、2021年のCIS市場シェアはトップがソニーの45%、2位がSamsungで26%、3位がOmniVisionで11%と、トップ3によるシェアは市場全体の82%に達したという。また、半導体市場調査会社である仏Yole Développementによると、CIS市場は、今後、年平均成長率7.2%で伸び、2026年には315億ドル規模に達するという。

SamsungがCMOSイメージセンサ市場に参入したのは2002年。以降、技術開発を進めてきたほか、自社のスマートフォンブランドGalaxyに搭載することで販売数を伸ばすなどの取り組みを進めることで、2015年にはOmniVisionを抜いて業界2位となるなど、シェア拡大に猛進してきた。ただし、2021年は、Galaxyの販売不振により、シェアを落としたという。

現在、Samsungは高画素を前面に打ち出して市場競争力を拡大する戦略を掲げており、2019年には1億800万画素品を発表したほか、2021年には2億画素品を発表している。

また、生産面に関しては、一部の製品については台湾のファウンドリUMCに生産委託をしている。UMCは現在、台湾に新しい300mmファウンドリを建設しているが、2023年からSamsung向けCISの生産を、この新工場にて行う予定としており、このラインが稼働することでSamsungのCIS市場シェアは30%に拡大するだろうと韓国半導体関係者は見ている。