ルネサス エレクトロニクスとOmniVisionは9月14日、高解像度(HD)車載カメラシステムの統合リファレンスデザインの提供を開始したことを発表した。

同リファレンスデザインは、OmniVisionの1.3Mピクセル対応イメージシグナルプロセッサ(ISP)搭載CMOSイメージセンサSoC「OX01F10」と、HD映像を低コストのケーブルを使用して伝送できるルネサスのオートモーティブHDリンク(AHL)エンコーダ「RAA279971」およびデコーダ「RAA279972」を組み合わせたもので、変調アナログ信号を用いて映像を伝送するため、HD信号をデジタル伝送する場合と比べ、必要な伝送レートは10分の1で済み、既存のアナログビデオケーブルのツイストペアケーブルや標準的な安価なコネクタを使用することができるようになるという。

一方のOX01F10は、低ノイズを実現するOmniVisionのPureCel Plus技術を用いた3.0μmのイメージセンサと高度なISPを統合したもので、最大120dBのハイダイナミックレンジ(HDR)を実現することで、さまざまな厳しい照明条件においても高いイメージング性能を実現することができるとしている。

なお、同リファレンスデザインは、ルネサスとOmniVision両社の販売代理店を通じて入手することが可能だという。

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    ルネサスとOmniVisionによる車載カメラシステム向けリファレンスデザインのイメージ