この半導体ニュースのまとめ
・AMATが2026会計年度第3四半期(4~6月)の決算を発表。売上高は91億1500万ドルで過去最高を更新
・営業利益も非GAAP、GAAPベースともに過去最高を更新
・EPICセンターにUC Berkeleyが参画
売上高、営業利益ともに過去最高を更新
半導体製造装置メーカー大手のApplied Materials(AMAT、アプライド・マテリアルズ)が2026会計年度第3四半期(4~6月)の決算を発表した。それによると、売上高は前四半期比15%増、前年同期比25%増の91億1500万ドルで過去最高を更新した。
非GAAPベースの営業利益も前四半期比22%増、前年同期比38%増の31億ドルで過去最高を更新。GAAPベースの営業利益も過去最高の30億8000万ドルとしている。
部門別にみると半導体システム部門の売上高は前四半期比18%増、前年同期比27%増の約70億ドル。そのうちHBMのパッケージングを含むDRAM向け売上高は、前年同期比52%増を記録したとする。また、半導体カテゴリ別で見た売上高比率ては、ファウンドリ/ロジック向けが67%、DRAM向けが26%、NAND向けが7%としている。
同社は最近、政治的な理由から地域・国別の売上高割合の公表をさけているが、決算説明会で中国向け売上高を全体の26%と説明。2026年中に中国向け売上高は増加するとの予想を示し、成熟プロセスである28nmロジック向け半導体製造装置が伸びる見込みと説明している。
なお、AMATは、2026会計年度第4四半期(7~9月期)の売上高を102.5億ドル±5億ドルと予測。中央値での比較では第3四半期比12.5%増となり、市場予想を上回る値を示している。同社は、2026年の半導体システム事業の売上高予測を従来から引き上げ、市場平均を上回って成長する見通しとしており、2027年も力強い成長が期待されるとしている。
AMATのEPICセンターにカリフォルニア大学バークレー校が参画、大学として4校目
このほか同社は8月11日(米国時間)、カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)が、半導体企業や製造装置のパートナー企業、大学などと協業し、画期的な製造装置技術を初期段階の研究から本格的な製造まで、商業化にかかる時間を短縮することを目的として設立された研究開発協業拠点「EPICセンター」に参画することも発表した。
同校の教員や学生が、AMATの科学者やエンジニアと協力し、AIコンピューティングの基盤となる材料およびプロセスの革新を加速させるための研究プログラムを推進するという。
同校は、1962年に集積回路のプロトタイプ開発に特化した研究室を設立して以降、この研究室が現在の業界の基盤となっているさまざまな技術を生み出してきた実績を有しており、そうした技術の中には回路シミュレータSPICEや、先端プロセスであるFinFETなどもある。
なお、EPICセンターに参画する大学としては、先行してアリゾナ州立大学(ASU)、レンセラー工科大学(RPI)、スタンフォード大学の名前が挙がっている。さらに大手半導体メーカーも名を連ねているほか、AMATが保有しない製造装置領域のメーカーも加わっており、今後、ここにUC Berkeleyも加わる形で、超微細プロセスならびに、それを実現する製造装置の開発が進められることとなる。


