ハイテクおよびIoT市場動向調査会社である米Strategy Analyticsは3月21日(米国時間)、2021年のスマートフォン(スマホ)用CMOSイメージセンサ市場が、前年比3%増の151億ドル規模になったとの調査結果を発表した。

また、企業別売上高シェアとしては、ソニーセミコンダクタソリューションズが、2020年の46%から1ポイント減の45%としながらもトップを維持した。同社の大口顧客の1社であるHuaweiへの供給が米国政府による半導体輸出規制の影響を受けた結果、一時は42%までシェアを落としたが、販売先の拡大などにより通年では45%まで回復させた模様だという。

2位はSamsung Electronicsで、前年から3ポイント減となるシェア26%。3位はOmniVisionで、前年から1ポイント増のシェア11%となっており、上位3社だけで市場の82%を占める規模となっている。

  • 2021年のスマホ用イメージセンササプライヤの市場シェア

    2021年のスマホ用イメージセンササプライヤの市場シェア (出所:Strategic Analytics, 2021年3月)

Strategy Analyticsのシニアアナリストである Jeffrey Mathews氏は「ソニーは主要なプレミアムスマホ全体にカスタムCMOSイメージセンサの供給を拡大したほか、、SamsungとOmniVisionンは高解像度なCMOSイメージセンサ製品の需要増への対応を進めている。イメージセンサベンダー各社が、幅広いアプリケーション向けに高解像度仕様を備えた新しい大判CMOSイメージセンサの導入を図っていることに注目する必要がある」と述べている。