laed=Samsung Electronicsは10月28日、2021年第3四半期(7~9月期)の決算業績を発表した。それによると、全社売上高は前年同期比10%増の73兆9800億ウォン、営業利益も同26%増の15兆8200億ウォンとなったという。

Samsung Electronicsは10月28日、2021年第3四半期(7~9月期)の決算業績を発表した。それによると、全社売上高は前年同期比10%増の73兆9800億ウォン、営業利益も同26%増の15兆8200億ウォンとなったという。

また半導体部門の売上高は同40%増の26兆4100億ウォン、営業利益は同82%増の10兆600億ウォンとなりで3年ぶりの10兆ウォン超えを達成したという。スマートフォン(スマホ)や家電部門は減益となったものの、メモリ、特にデータセンタサーバDRAMが好調であったことに加え、システム半導体製造やファウンドリ事業を担う非メモリ分野の売上高も四半期別で初めて5兆ウォンを突破するなど、全社の業績を半導体部門がけん引したという。

韓真晩副社長は、サーバ向けメモリの需要は今後も堅調を維持するとしつつも、世界的にスマホやパソコンをはじめとする各種の電子部品供給問題が予想以上に長引き、最終製品の生産量が減ればメモリの需要減となるため、収益が悪化する心配があるが、それでも2022年下半期には状況は改善すると述べている。

絶好調だったメモリ事業

第3四半期の業績をけん引したメモリ事業について同社は、全体的な価格状況は引き続き良好であり、特にサーバDRAMの売上高の増加に支えられて、四半期別でみた場合のビット出荷量は過去最高を記録したほか、DRAMの売上高が過去2番目の高さを記録したという。

また、NANDについても、サーバSSDの需要の回復、ならびにデータセンターからの大容量品の需要増が続き堅調であったとする。

第4四半期については、新たなCPUの採用とデータセンターへの投資の拡大により、サーバ需要は引き続き堅調であると同社では予想している。NANDについてもサーバSSDの大容量化傾向が続くため、需要は堅調に推移すると予測している。ただし、モバイルメーカーは一部の顧客の在庫調整とサプライチェーンの問題の影響により、需要の伸びが制限される可能性があり、これが足かせになる可能性があるとしている。

一方の非メモリ事業のうち、システムLSI事業は、主要なモバイル顧客が新製品を発売したことによるSoC/DDIの需要増により収益が改善したという。第4四半期も、2022年に新しい5Gスマホを発売するためのSoCおよび関連製品の供給拡大が期待され、収益が増加するとしている。

ファウンドリ事業については、先端プロセスの供給が増加したため、高い収益を実現したという。これは、グローバルな顧客から先端プロセスの新規受注を獲得することに成功したことが大きいという。

第4四半期には、先端ならびに成熟プロセスともに需要が堅調であると見ており、売上高は第3四半期比で10%以上増加するものとしている。

なお、2022年には、モバイル向け5G SoCの需要が高まるほか、GPUを中心としたHPCの需要も根強いため、ファウンドリ市場は引き続きタイトになると同社では予想している。