ルネサス エレクトロニクスは10月6日、自動車のサイバーセキュリティエンジニアリングの国際規格「ISO/SAE 21434」に、2022年1月以降に新規開発する車載用の16ビットマイコン「RL78」、32ビットマイコン「RH850」、車載用SoC「R-Car」を順次、準拠させていく計画であることを明らかにした。

2021年8月31日に発行されたISO/SAE 21434と、国連欧州経済委員会(UNECE)の新法規制「UNR155」は、いずれも自動車のサプライチェーン全体を網羅したサイバーセキュリティ対策の実施を義務付けており、2022年7月以降、自動車のOEMメーカーが新たな車種について車両型式認証を取得するためには、自動車向けサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)を導入し、サイバーセキュリティプロセスが実施されていることを保証する必要があるとされており、半導体デバイスメーカーにもその対応が求められていたことを受けての取り組みだという。

なお、ルネサスでは効果的なサイバーセキュリティ対策の強化を継続して行っていき、自動車用CSMSとして、ハードウェア、ソフトウェアの各セキュリティ開発を担うリーダに加え、システム・ユースケースへの対応を意図し、システムセキュリティリーダも据え、規格への準拠のみならず、最適なソリューション提供を目指していくとしている。