NXP Semiconductorsは、安全性が重要な車載アプリケーションを使用する際のマイコン用電源として、スケーラブルなセーフティ・パワーマネジメント・システムIC「FS26」を発表した。

同製品と、同社の新型車載マイコン「S32K3ファミリ」を組み合わせることで、ハードウェア、ソフトウェア、リファレンス・デザイン、システムレベルの安全機能を統合し、実装を容易に行うことができると同社では説明しており、電動化、車載ボディ・エレクトロニクス、バッテリ・マネジメント、新たなゾーン・コントローラ、汎用ボディ/セーフティ・アプリケーション向けに安全でスケーラブルなパワーマネジメントを提供することが可能になるともしている。

クルマのコネクティビティ、電動化、自動化が進むにしたがって、システムの安全性維持がますます重要になっており、中でも電子システムにおけるマイコンの安全性モニタリングと高精度パワーマネジメントは設計の際の重要な事項となっており、自動車メーカーはさまざまな要件に適合しハードウェアとソフトウェアの実装を容易にする電源ソリューションを求められるようになってきている。同製品はそうした課題に対応するために開発されたもので、従来の安全性と、セーフティ・モニタリング、システムレベルでの機能安全モニタリングを組み合わせることで、顧客は機能安全設計を容易に行うことが可能になるとしている。

  • FS26

    NXPの車載PMIC「FS26」の適用イメージ