富士重工業はこのほど、スバルの新型スポーツセダン「WRX S4」と、「WRX」シリーズのトップグレードモデルとなる新型「WRX STI」を発売した。

新型「WRX S4」

新型「WRX S4」は、スバル最高峰のAWDスポーツパフォーマンスを有しながら、「総合安全性能」「優れた環境性能」「洗練された質感」を実現したスポーツセダン。車名の「S4」には、4つの価値を表す「Sports performance」「Safety performance」「Smart driving」「Sophisticated feel」の意味が込められている。

開発においては、新型「WRX」シリーズ共通の商品コンセプト「Pure Power in Your Control」を具現化した、圧倒的な走行性能を多くのドライバーが気軽に楽しめる、スバルの新しいスポーツセダン像を追求。スポーツ性能を中心として、安全性能や環境性能、上質な乗り心地などを高次元で融合させることで、ハイパフォーマンスでありながら、乗り手を選ばない万能型スポーツセダンを完成させたという。

2.0リットル ハイパフォーマンス"DIT"エンジンと、スポーツリニアトロニックとの組み合わせにより、高出力・高トルクな動力性能を最大限引き出し、ダイレクト感あるスポーティで楽しいドライビングを提供するとともに、優れた環境性能も実現。「WRX」シリーズ初搭載となるスバル独自の運転支援システム「EyeSight(ver.3)」を含めた総合安全性能と、ボディ・シャシー性能の徹底的な向上により実現した上質な乗り味により、大幅な運転負荷の軽減と安心で快適なドライブを実現した。

新型「WRX STI」

新型「WRX STI」は、「WRX」シリーズ共通の商品コンセプト「Pure Power in Your Control」を高次元で具現化し、スバル最高峰のAWDスポーツパフォーマンス実現のため、ボディやシャシーなど車両各部の性能を極限まで高めて融合させた、同シリーズのトップグレードモデルだ。

エンジンにはモータースポーツで性能と信頼性を磨き上げてきた2.0リットル水平対向ターボエンジン、トランスミッションには強化6速マニュアル(スポーツリニアトロニック)を採用。緻密なエンジンチューニングで圧倒的なパフォーマンスを提供するエンジンに、従来型6MTよりも節度感や吸い込み感を向上さら、よりスポーティなシフトフィーリングとしたトランスミッションを組み合わせている。路面状況やドライバーの好みに応じて、センターデフの制御特性を自由に選択できる「マルチモードDCCDシステム」を、「WRX STI」専用装備として従来型から継続採用している。

安全面では、シンメトリカルAWDを基本とし、ボディの軽量化・剛性向上・VDCを含めたシャシー性能の強化により、クラストップの優れた危険回避性能を実現。高張力鋼板の採用拡大や各ストラクチャーとの結合部強化も行われ、軽量化を図りながらも、前面・側面・後方といった全方位からの衝突に対し、世界トップレベルの優れた安全性を実現している。

新型「WRX S4」の価格は334万8,000~356万4,000円、新型「WRX STI」の価格は379万800~411万4,800円(いずれも税込)となっている。

新型「WRX S4」外観・内装イメージ

新型「WRX STI」外観・内装イメージ