企業見学ツアーに潜入！
女性活躍を推進する企業のリアルとは？
今回、ツアーに参加した企業は10社。参加学生たちは5コースに分かれ、1人2社を訪問します。マイナビニュースではその中の2社の企業訪問に密着！
ふくい女性活躍推進企業優良活動表彰受賞！
「株式会社サカイエステック」
1社目に訪れたサカイエステックは、“未来あるLife・Lineを創る企業”をコンセプトに、空調やトイレなどの建物の設備、下水処理やポンプ場などの行政の施設を作り、それらのメンテナンスを行っている企業。建設業は男性社会というイメージがありますが、サカイエステックでは工事の進み具合や安全管理などを行う施工管理の現場補助を、女性社員が中心になって行っているそう。
主な業務は、現場でのサポートはもちろん、施工図作成、写真管理、必要書類の作成など。サポートがメインながら、図面作成は繊細な作業が多く、地図に残るなどライフラインに大きく関わってくるため、工事が完成した時には大きな達成感が得られるそう！ ツアーでは、実際に学生たちが、女性社員に3DCADの使い方を教わりながら図面作成を体験！ 実際にパソコンを用いて、トイレを設置したり、配管を繋げる作業を行い、図面作成の楽しさと難しさを体感しました。
また、サカイエステックは早退制度、リモート制度、親子出勤制度など、子育てしながら安心して働ける制度が充実。その功績が求められ、令和5年度には「ふくい女性活躍推進企業優良活動表彰個人・グループ部門」「社員ファーストアワードグッドモデル賞」を受賞。自社工場「あわら工場」の工場責任者に女性技術者を配置するなど、多くの女性たちが建設現場で活躍しています。
建設業って男社会という印象が強かったですが、イメージが変わりました。実際に3DCAD で図面を作ってみて、覚えるのは大変だけど面白そうだなと思いました。（Ｔ．Ａさん／高校1年）
普段の生活で関わることが多い現場をたくさん担当していて、その裏側を知ることができて勉強になりました。設計図は手書きのイメージでしたが、パソコンを使って描くことができ、専門でがっちり学ばなくてもできると聞いて、興味が広がりました。（Ｂ．Ｒさん／大学1年）
今まで全然考えてなかった業種だったけど、 縁の下の力持ちみたいな感じでかっこいいなと思いました。（Ｅ．Ｓさん／大学3年）
みそを通じてお客様に感動を！
「株式会社米五」
次に訪れた米五は、味噌一筋190年以上の老舗。座禅修行の寺として知られる「大本山永平寺」に認められた、唯一の味噌屋です。スーパーや飲食店、福井市の大きな病院などに卸しているほか、福井市内の小学校の給食などで、この米五のみそが使われているそう。正社員は13名と小規模ながらも、福井県の味噌の生産量・出荷量No,1を誇り、地元で知らない人はいないほど有名です。
工場の隣に、2018年にみそのテーマパーク「みそ楽」をオープンし、味噌を通じて買う、食べる、見て学ぶ、体験する、を発信し、味噌の魅力を伝えています。ツアーでは、カフェやショップの案内、そして実際に天然熟成でみそを作っている工場内に潜入。みそ蔵に入ると、良い香りが充満！ 木桶を使って伝統の製法で作り続けているため、蔵の中の温度差や発酵の進み具合を把握することが肝心と聞いて、米五のみその美味しさの秘密や奥深さを知ることができました。
米五は、パートさんも含めると全体の75％を女性が占めています。食品を扱っている企業で、カフェや店舗の営業も行っているため女性の応募が多いそう。そこで女性が働きやすい環境を早い段階に整え、「ふくい女性活躍推進企業」に、どこの企業より早く登録。福井県主催の女性リーダー育成研修への参加や、女性がリーダーとして活躍する社内プロジェクトを実施しています。実際にツアーでは、2024年の女性新入社員と、育児休暇を2度取得し復職した女性社員に直接お話を聞くチャンスが！ 就職を決めた理由ややりがい、育児と仕事の両立で大変なことなど、学生たちの率直な疑問に包み隠さず答えてくれました。
私は高校で食品について学んでいるので、米五さんのみそづくりにとても興味がありました。実際に今日は見学できてうれしかったです。また育児休暇を2回取得し、現在時短勤務している社員さんのお話も参考になり、フレキシブルに働ける点も素敵だと思いました。（Ｔ．Ａさん／高校1年）
学校給食で使われているとお聞きし、地域に根差しているという点が成功の秘訣なんだと思いました。女性社員の方のお話を伺って福利厚生の手厚さにも驚きました。（Ｂ．Ｒさん／大学1年）
大学で、食物系を履修しています。米五さんが地元の方々の生活に深く関わっていることがよくわかりました。今日伺って、もっと食品系のことを深く知りたいなと思いました。（Ｅ．Ｓさん／大学3年）
