今、和歌山県が移住先として人気が高まっています。
全国の自治体と連携して地方移住を支援する「ふるさと回帰支援センター」が毎年発表している「移住希望地ランキング」で、和歌山県は2021年の12位から順位を上げて全国8位にランクインしました(関西勢では1位)。同センターの相談窓口での相談件数や、和歌山県が主催する移住セミナーの参加者数は右肩上がりに増加。さらに2023年度、和歌山県の移住支援金は初めて予算の上限に達したそうです。
和歌山県は、なぜ地方移住を検討する人たちから支持を得ているのでしょうか。今回は、和歌山県への就職・移住促進施策を担当する和歌山県庁の担当者を直撃し、人気の秘密を探ってみました。
お話を伺ったのは、和歌山県 商工観光労働部 労働政策課 就業支援班の山本さんと南さん、企画部 移住定住推進課 移住戦略推進班の大橋さんの3名です。
人気の理由①
東京からの時間距離が近く、理想の暮らしを叶えられる環境がある!
和歌山県が移住先として人気の理由。最初に挙がったのが、東京からの時間距離の近さです。
羽田空港から約1時間というアクセスの良さに惹かれる移住希望者さんが多いです。 また、関西国際空港が近いので、海外旅行や海外出張の機会が多い方の間でも和歌山県は人気なんですよ! |
東京はもちろん、大阪にもアクセスしやすい立地ながら、年間平均気温17.5℃という温暖な気候で日常に豊かな自然があふれているのは、和歌山県ならではの特色です。
野菜や魚、果物など、新鮮な食材を安く購入できるのも和歌山県の良いところです!個人的にはお花が安く買えるのが嬉しくて、おかげで生活に彩りが出ています。 |
和歌山市で暮らす南さんも「ほど良い自然があり、コンパクトにまとまっているので、子育てするにも“ちょうどいい街”」と表現します。ただ、これはあくまで和歌山県のひとつの側面に過ぎないと山本さんが補足しました。
和歌山県には大きく「紀北」「紀中」「紀南」があり、さらに海側と山側の計6つのエリアに分けられます。 例えば、大阪に近い紀北なら都会と田舎の良いとこ取りができますし、農業をしながらスローライフを送りたいなら紀中がおすすめです。また、紀南の山側では、本格的な田舎暮らしを実現できます。 多彩な顔を持つ和歌山県なら、6つのエリアのどこかで理想の暮らしを叶えられますよ! |
地方移住と一口で言っても、求める暮らし方は人によって異なります。多様なニーズを満たせるだけの環境が揃っているのも、和歌山県が人気を博している理由なのです。
人気の理由②
産業が幅広い!希望や適性に合わせて就業スタイルを自由に選べる!
地方移住するなら、働く場所の確保も欠かせません。みかんや梅などが全国的に有名であるため、農業のイメージが強いですが、それもまたひとつの側面でしかないと山本さんは指摘します。
紀北エリアの高野山がある伊都地域は古くからパイルの産地ですし、名だたる企業も進出してきて工場地帯としても発展してきています。また、和歌山市には機械・金属加工・化学製品の分野で社会を支えている企業が多く、伝統工芸・紀州漆器の生産地である海南市は水廻りの家庭用品の製造で高いシェアを誇っています。 紀南エリアの世界遺産の熊野古道や関西屈指のリゾート地“南紀白浜”を含む西牟婁地域には、古民家カフェやコミュニティスペースなどを手がける起業家やIT企業のサテライトオフィスが集結しています。さらに、民間のロケット発射場が誕生した串本町は宇宙関連産業の勃興が期待されているところです。 和歌山県には、農業のみならず、たくさんの産業があることを知っていただきたいですね! |
幅広い産業の中で希望や適性に合わせた就業スタイルを自由に選べるのが和歌山で働くメリットと力を込めます。ちなみに農業に関しても、起業だけが唯一の道ではないそうです。
紀中エリアの有田地域ではみかん、日高地域では梅の生産が盛んですが、加工から販売まで一貫して行う企業が増えてきています。農業で起業するとなると大変ですが、就職して農業に従事するという方法もありますよ! |
豊富な選択肢が用意されていることで転職や起業を志す人から注目されている和歌山県ですが、今では新卒で働く若者からも熱い視線が注がれています。
和歌山県は中小企業が多く、「若いうちから責任を持って仕事がしたい」「規模が大きい会社で働くのは気が引ける」と考える学生さんたちに人気です。 また、将来的な人生設計を立てていくうちに家族で暮らしやすい和歌山県を選ぶようになる傾向も見られますね! |
「仕事がある」「就業スタイルを自由に選べる」というのも、和歌山県の大きな魅力なのです。
人気の理由③
移住希望者にとことん寄り添う!サポートが手厚い!
人気の理由の3つ目として、移住希望者をサポートする手厚い制度も見逃せません。
移住を検討される場合、①情報収集→②相談→③現地訪問→④移住という4つのステップを経て移住を叶える方が多いです。 和歌山県はそれぞれのステップで情報を発信し、移住希望者のサポートを行っています。 |
~和歌山県で行っている4ステップのサポート~
①情報収集
:webサイト「わかやまLIFE」を通して移住に特化した情報を発信し、定期的にオンライン等で移住セミナーを開催。移住希望者向けのイベント情報のほか、支援制度の情報などが満載。先輩移住者の100人へのインタビューコンテンツは必見! ②相談
:東京・大阪・和歌山に相談窓口「わかやま移住定住支援センター」を設置。(詳しくはwebサイト「わかやまLIFE」を。)
仕事に関することは、就労をコーディネートする「はたらコーデわかやま」で相談を受付。就職支援コンテンツが充実!就職イベントの情報や、県内企業を独自取材したコンテンツも。 ③現地訪問
:和歌山県での仕事と暮らしを体験できるプログラム「しごとくらし体験」を実施。1泊2日~2泊3日で、古民家カフェや農業など約170の体験プログラムから選んで体験可能。
※体験料は無料。別途、要宿泊費・交通費(県から一部助成もあり)体験プログラムは地域や業種、暮らしなどの切り口から選択可能です。 ④移住
:東京23区内に在住、もしくは勤務する人を対象に移住支援金(最大100万円+α)を支給。※支給には条件があります。支給要件を必ずご確認ください。
現地訪問のサポートとしては「しごとくらし体験」の他に「オーダーメイド現地案内」というサービスもあります。 子育て世帯なら教育施設や福祉施設を中心に案内するといったように、移住希望者の要望に合わせて行程を作成し現地をご案内します。先輩移住者との交流や空き家の内見を組み込んだりすることもできますよ! |
移住希望者のニーズに沿って柔軟にサポートする取り組みは、暮らしだけでなく、就労面にも共通しています。
「はたらコーデわかやま」では、社会人向けの「大人のインターンシップ」を提供しています。就きたい仕事やインターンシップに参加できる時間帯など、さまざまな要望をヒアリングしたうえで企業側と調整し、オリジナル体験プログラムを作り上げるのが特徴です! 一律の内容ではないため、転職希望者と受け入れる企業双方の満足度は高く、入社後のミスマッチを防げています。 |
この他、和歌山県内の就職情報を発信する学生向けの「Uiわかやま就職ガイド」を運営。「エリアを細かく設定できる」「直近5年間にさかのぼって、同じ大学の先輩が働いているかどうかがわかる」と、和歌山県で働きたい学生から利便性が評価されていると南さんはいいます。
移住者にとことん寄り添う姿勢が、和歌山県の人気を支えているのです。
和歌山県に移住すれば、自分に合ったライフスタイルに出会える!
東京にも大阪にもアクセスしやすい立地と理想の暮らしを叶えられる環境に加えて、幅広い産業と手厚いサポートで日に日に人気が高まっている和歌山県。
今回お話をうかがった3名は「和歌山県なら、どんな人も自分に合ったライフスタイルに出会えます。住めばすごく良いところなので、ぜひ、和歌山県に移住してください!歓迎します!」とメッセージを送ってくれました。
地方移住を検討しているが、どこにしようか迷っている。そんな人は、まず和歌山県を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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