その一方、ナダルは状態が懸念される。「クレー(赤土)コート・キング」の異名を持ち、全仏では5連覇を含む9度の優勝を誇るが、今年はベスト8でジョコビッチに敗退、6連覇を逃した。得意とするヨーロッパのクレーコートシーズンで一度も優勝できなかったのだ。
ウィンブルドン前哨戦のひとつ、シュトゥットガルト(ドイツ)大会では優勝したものの、翌週のロンドン(イギリス)、クイーンズクラブ大会では1回戦敗退に終わった。世界ランキングも10位(※6月15日付現在)に落ち込んでおり、29歳は正念場を迎えている。
それでもナダル本人は「強くなって戻ってくる。ウィンブルドンまであと1週間、トレーニングを積み、100%の体調で臨めるようにしたい」と語り、“本番”でのリベンジを誓っている。
得意のリターンでビッグサーバーを攻略したい錦織
そして、男子テニスの新世代「ヤングガンズ」の旗手である錦織圭は、今やBIG4の牙城を脅かすほどの存在と言える。
全仏は準々決勝でジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)に敗れた。しかし、昨年の全米で準優勝してから、同年のワールドツアー・ファイナルズの4強、今年の全豪8強に続く全仏の8強入りは、きわめて安定した成績であり、現在の世界ランク5位にふさわしい安定した成績だ。
ウィンブルドンでは昨年のベスト16が自己最高。芝では相手のサーブが威力を増すため、昨年の4回戦、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)戦のように、相手のサーブに手を焼き、得意のリターンが不発に終わる試合も少なくなかった。しかし、ポジションを工夫したり、コースを予測することで強力なサーブをいとも簡単に返してしまうのも錦織の持ち味だ。その活躍は相手のサーブをいかに攻略するかにかかっている。
前哨戦のドイツ・ハレの大会で左のふくらはぎを痛めたのは気がかりだが、万全の状態でウィンブルドンを迎えれば、昨年のベスト16を上回る結果も十分期待できる。
いかがだっただろうか? なお、ウィンブルドンテニスの模様は、29日(日)よる19時30分から、7月13日(月)まで、WOWOWプライム・ライブにて連日生中継(※7/5(日)を除く)される。2週間にわたってテニスの聖地で繰り広げられる熱闘は、スポーツファンなら見逃せないはずだ。また、大会情報や錦織圭選手の特集動画などが見られる特設サイト「WOWOW Tennis online」も用意されているので、こちらも忘れずに確認してみよう!
(マイナビニュース広告企画:提供 WOWOW)