バッテリ持続時間が長いのもリーダーの特徴だ。電子ペーパーは、一度画面を描写するとその間はほとんど電力を消費しない。バックライトもないので、そのまま表示している分には、表示しっぱなしにできる。電力を消費するのは画面書き換え時で、ページ送りやメニュー表示、ホーム画面への移動などを行うと電池を消耗する。

設定画面

たとえば一般設定にはこうした設定がある

公称値では、約3時間の満充電後で約1万ページのページ送りが可能。1日約75分間、1分当たり3ページのページ送りという読書スタイルでは14日間というバッテリ寿命を誇る。

これだけのバッテリ寿命を実現しているのは、電子ペーパーを採用した点と単機能である点が大きいだろう。通信機能はなく、低消費電力の読書機能に特化しているので、あまり電力を消費することがないからだ。これならバッテリの心配をせずに読書に集中できるだろう。

とはいえ、逆にあまり充電する必要がないため、いざというときにバッテリ切れを起こす可能性はありそうだが、これは使い方の問題だろう。PCとUSB接続すれば充電できるので、購入した書籍などを保存する場合などのついでに充電すればいい。ただし、充電中の読書はできないようだ。

Readerは約2GB(ユーザー使用可能領域は約1.4GB)の内蔵メモリを備えており、ソニーでは「一般的な書籍1冊分が約1MBとして約1,400冊の書籍を保存できる」としている。1,000冊以上の書籍を、大型のTouch Editionでも200グラム強の重さで持ち歩けるのは便利な点だ。

通勤通学に大型のハードカバーの本を持ち歩くのは大変だが、文庫本から新書程度の重さとサイズのReaderなら、どんな体裁の書籍でも持ち歩きやすい。紙の書籍なら片手で持てないような重い本でも、リーダーなら片手でらくらく持ち、ページめくりも片手でできる。……つづきを読む

オプションとしてブックカバー風ケースも用意されている。これはTouch Edition用

こちらはPocket Edition用

Pocket Edition用のケースには読書灯が内蔵されている。読書灯を持ち上げると自動的に点灯する。電子ペーパーはバックライトがなく、外光がないと見えないという紙と同じ弱点がある

実際に点灯してみると小さいながらきちんと読める