FX(外国為替証拠金取引)が近年、新たな投資方法として人気を集めている。しかし「FXに興味はあるけど、どう始めていいか分からない」という人も多いはず。そこで今回はFXCMジャパン営業部の中井一郎氏に、初心者ならこれだけは知っておいてほしい基礎知識について伺った。

中井一郎氏

大阪産業大学大学院卒業後、広告代理店に入社し、大手IT外資系企業中心にパートナー向けアライアンス強化/プロモーション展開の企画提案、制作などに従事。その後、日本ボルチモアテクノロジーズに入社、マーケティングコミュニケーション全般や、パートナー向けアライアンス強化、新規製品の立上げなどに従事。その後、e-ラーニング事業を手がけるベンチャー企業や、ドライバベースのセキュリティ事業を手掛けるベンチャー企業の新規事業立ち上げや、海外製品の日本市場での事業展開のコンサルティングなど経てFXCMジャパンに入社し、現在は営業部に在籍。日々お取引をするお客様へのサービスの向上を図るべく邁進している。

FXの魅力とは?

FXの利益の取り方には2種類あります。1つは、為替の変動によるキャピタルゲイン(為替差益)。もう1つは、スワップポイントを受け取る方法です。金利はそれぞれの国の通貨によって異なりますので、高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売れば金利差調整分としてスワップポイントを受け取ることができます。ただし、低金利通貨を買い、高金利通貨を売ればスワップポイントを支払うことになりますので注意が必要です。また、スワップポイントは、ポジションを翌日に持ち越したときに加減されますので毎日お小遣い感覚で楽しむことができます。

FXの魅力の一つとして、「少ない資金(取引証拠金)で、大きな取引ができる」ことが挙げられます。なぜかというと、FXにはレバレッジを活用した仕組みがあるからです。レバレッジには「てこ」という意味があることからも分かるように、外国為替相場が予想通り動いた場合、レバレッジが大きければ大きいほど、預けている資金に対する利益が大きくなります。例えば、最初口座に10万円を入金し、レバレッジを10倍に設定すると、100万円相当通貨の取引をすることが可能です。このようにFXでは証拠金として入金したお金を担保に、その数倍~数百倍にして取引を行うことができるのです。

しかし、高いレバレッジを設定して取引することは、投資初心者の方にはお勧めできません。なぜなら外国為替相場が予想と反対に動いた場合は、損失も大きくなるからです。例えば、ある通貨を100円で買って99円で売ったとするとします。そうすると1円のマイナスですが、これにレバレッジ10倍にすると、その10倍の10円の損となります。初心者であればレバレッジはある程度低く(5~10倍)おさえて取引するのが妥当ではないでしょうか。

FXは、ハイリスク・ハイリターンの金融商品ですので、必ず事前に取引の内容とリスクを理解することが必要です。

体験版を使ってみよう

実際にFXを勉強しようとするのであれば、書籍や雑誌、Webサイトなどで情報を集めるとよいでしょう。ただ気をつけてほしいのは、FXもあくまで投資ですから、リスクがつきまということ。まずはリスクコントロールをきちんと学ぶことをお勧めしております。

リスクコントロールを学んだら、早速FXを試してみたいと思われるでしょう。ただ何も知らずにいきなり取引をして損失がでたら……と思うと不安ですよね。その際役立つのが、デモトレーディング(体験版) 。ほとんどのFX業者で用意されています。

FXCMジャパンが提供しているデモトレーディング画面

FXCMジャパンでは、名前とメールアドレスを登録するだけで簡単にダウンロードできます。体験版とはいえ、利用されているレートは、実際の本番環境とほぼ同じものを利用できますし、機能面でも本番環境と同等です。また、実際に口座を開設した場合、ダウンロードした取引ツールは、そのまま利用することが可能です。なお、デモトレードはすべて無料で提供されています。

取引ツールは、各業者によって提供方法が異なります。大別して、取引専用ツール(アプリケーション)をダウンロードする方法して利用する方法と専用Webサイトにログインして利用する方法の2通りがあります。

専用アプリケーションベースで取引をする場合とWEBベースで取引する場合では、それぞれメリット、デメリットがありますので一度、デモトレードなどで自分にあった取引環境を確認が肝要です。

ちなみに、Webベースの取引の場合は、サイトにアクセスする環境があれば、いつでもどこでも取引が可能であることがメリットになる半面、リアルタイム性や機能性などの面では若干アプリケーションベースのものにおとる傾向があるようです。一方、専用アプリケーションをダウンロードして取引をする方法であれば、リアルタイム性、機能面などでWebベースに比べ良いのですが、専用アプリケーションが必要になるため事前に用意が必要です。

FXCMジャパンでは、専用アプリケーションを利用しての取引となりますので事前に専用アプリケーションのダウンロードが必要になるのですがチャート上からの注文が可能であったり、自由にレイアウトを変更できたり、レートだけデスクトップに常時表示させることができるなど多彩な機能をもっております。