「夏休みは何してるの?」

そんな風に聞いたり聞かれたりする私ですが、いつも夏は何しているんでしょう? しかも自分には夏休みという概念はなく、どっちかというと年中夏休みのような……考えてみれば、いいのか悪いのかわからないような人生を歩んでいるような気もいたします。そう、先日も私の10代のころからお世話になっていた当時のレコード会社のディレクターさんから、超久々に電話がありました。

そのときもディレクターさんは「松澤はデビューから変わらず、いつも崖っぷちだから心配することないよ」とおっしゃっていました(笑)。そうですね、ものは考えよう。崖っぷちなのに落っこちてないって、すばらしいなと(え、すばらしくない?)。人生の半分ちょい(長生きすれば3分の1)、ここまで来ると私って崖っぷち人生が好きなのかなぁ。「嫌なのに好き」、そんな感じまでしてきます。そうそう、そのディレクターさんの用件とは、当時、私のシングルのカップリングを作ってくれていたトッシュさんという方に連絡を取りたいのだけど、というものでした。

トッシュさんとはそれこそ私、10年ほど音信不通。けれど、ときどき風の便りでご活躍されているのは聞いていました。また、ここ最近では、彼が作ってくれた「愛はここにあるの」をライブでは毎回と言っていいほど歌っていて、この曲は唯一ファンの方と一緒に歌える曲としても大切な歌なのです。さらに最近、ギターで弾けたらいいなということで、練習まで始めていた曲なのです。

しかもなんと、そのトッシュさんに連絡を取りたいと言ったのはディレクターだけではなく、2週間ほど前にうちの社長からも連絡があり、「彼に連絡したいので連絡先を教えて」と言ってきたのです。社長もディレクターも「愛はここにあるの」を思い出したらしく、「あの曲はいい歌だから、他アーティストの曲にああいう曲はどうだろう」と言っていたのでした。こんな偶然ってあるんですね!!

だって、それ以外で普段、私に連絡してくることなんてほとんどありませんもん(笑)。そうかぁ、最近、この歌やっぱりいいなぁ、好きだなぁっ、自分で楽器で歌えるようにしたいなぁと思ってから1週間後、なんと今度はそのトッシュさんから連絡が来たのでした。「うっそだぁ~」と自分でも突っ込みを入れたくなったほどでしたよ(笑)。

超久々のトッシュさんからは、「ちょうど10年という月日が流れ、時代が一周し、そしてまたこれがいいって廻ってきたのかなって思うんだよね」。そうおっしゃっていました。イイ楽曲は時代も超えるし、また時代も求めるのかなぁ? なんて思います。そのためにはいつも好奇心を持ったり、まずは歌っていないとなぁなんて思ったり。

で、今日たまたま、普段は見ないテレビを友達と見ていたら、なんとデビュー30周年の杏里さんや私が学生のころによく聴いていた、有名アーティストの方々が歌っていらっしゃいました。"うわぁ、この曲懐かしい♪ イイ歌だなぁ、やっぱりぃ♪"、そう感じている自分がいたりして。でも、そんな自身の歌も10年以上前の歌もありといった感じで、ライブ前にファンの方が送ってくれたメールには、「由美さんの『音波』や『愛はここにあるの』が大好きで、小学生のころからよく聴いていました」と書いてありました。その彼女も成人し、学生から社会人になられてるそうで、ただ単純に「すごい!」と思うのでした。

7月27日に恵比寿天窓switchにて行った「"OTOHA NIGHT" vol.04」の様子です

私の歌もクラシックの仲間入り?(笑)。いやぁ、それってすごいことだなとあらためて感じています。"愛はここにあるから、溢れるように歌う"――そんな歌い手でいたいです。先月27日のライブもアットホームなライブで歌わせていただきました。"愛みたいなもの"を感じていただけたら嬉しいです。来週は福岡にも行きますので、お会いできたらうれしいですね☆ それでは、また次週!
See you soon love xx.

アコースティックセッションでお届けしている「"OTOHA NIGHT"」。私もギターで弾き語りしました

「"OTOHA NIGHT"」は、近いうちにまた行いますので、そのときもまた、みなさんいらしてください