さらに彼ら自身、平成終盤から令和にかけて売れるアイドルの必須項目となった“仲の良さ”や“絆の固さ”を持ち合わせている。個々の活動で忙しくなった今なお「時間がかかってもライブ演出などを全員で決める」などの姿勢は変わらず、それは『Golden SixTONES』での一体感にもつながっているのだろう。

「メンバーのバラエティの対応力は旧ジャニーズ事務所時代も含めてトップクラスの素質」などと期待をかけるテレビマンもいるだけに、日テレの3夜連続フィーチャーも合点がいく。

振り返ると日テレは昨年からSixTONESをプッシュしていた。まず元日に冠番組『Game of SixTONES』を放送したほか、4月には早くも『Golden SixTONES』としてレギュラー化。しかも日曜ゴールデン帯という最も視聴者が多い時間帯への抜てきだった。

その他でも日テレは、8月11日に堺正章、小泉孝太郎とMCを務めた音楽特番『昭和平成令和 日本人を支えた80年80曲』に起用。MCだけでなく「戦後の名曲をSixTONESがカバー」という彼らの歌唱力を生かす構成が採用された。

さらに9月9日には『第45回全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ2025)』のパーソナリティーにもキャスティング。そして年をまたいで今回の3夜連続ゴールデン・プライム帯への起用につなげた。

なかでも『with MUSIC』は「音楽番組に1組だけの出演で計8曲を披露」というVIP待遇。歌やダンスだけでなく結成前から現在までの歩みを振り返るトークも盛り上がり、ファンの反響も上々だった。その扱いはすでに国民的アイドルのそれだが、他局も日テレの独占を許さないためにこのような“先行投資”を追随していくのではないか。

マルチか音楽優先か、国内か世界か

ここまでSixTONESを中心にSTARTOのグループに言及してきたが、他事務所はどうなのか。

BMSG のBE:FIRSTやMAZZEL、LAPONEのJO1やINI、LDHのTHE RAMPAGEやFANTASTICS、TOBEのNumber_iやIMP.、スターダストのM!LKや超特急、さらに&TEAMやK-POP勢など熱心なファンを持つグループは多いが、そのほとんどがアーティスト志向。メディアやイベントへの出演は音楽関連が大半を占め、STARTO勢のような「バラエティもドラマも」というグループは少ない。

むしろ「国内のバラエティやドラマより、音楽で世界を狙い楽曲と技術を磨く」というスタンスであり、ファンもそれを支持している。テレビ局としては、国内でのマルチな活動に前向きで、ファンも視聴率獲得を含めた推し活に励むSTARTO勢に期待するのは当然だろう。

頭1つ抜けた人気のSnow Manだが、それでも冠番組や主演ドラマの数は、まだ全盛期のSMAPや嵐には及ばないだけに、各局としては「ツートップ」となり得るグループに台頭してほしいところ。timelesz、なにわ男子、Travis Japan、Aぇ! groupなど候補は多いが、総合力で上回るほか、結成10年・デビュー6年を迎えて伸び盛りのSixTONESは「鉄は熱いうちに打て」のタイミングとなる。

今後、日テレだけでなく他局もどのように食い込んでいくのか。それともSixTONESはメンバーのソロ出演に留めて他のグループに狙いを定めていくのか。一定の方向性が見える一年になりそうだ。