――単発からレギュラーになって、パワーアップした部分といえば、新たに加入したSexy Zoneの菊池風磨さんと佐藤勝利さんですよね。印象はいかがですか?
2人には、何かに一生懸命になっている若者たちを応援する「アオハル応援部」を担当してもらっていますが、「この番組でなんでもやります!」と言ってくれているので、彼ら自身が汗をかく企画も、本当になんでもやってもらおうと思ってます(笑)。スタジオ収録で、勝利くんが苦手なスイミングをやりたいと言っていましたし、負けず嫌いな風磨くんもスカイダイビングに挑戦したいと言ってましたから、ヒロミさんに教えてもらってそれを追っかけるような“ザ・バラエティ”的なことをいっぱいやりたいですね。
――Sexy Zoneがメインパーソナリティーを担当した昨年の『24時間テレビ』で総合演出をされた日本テレビの橋本和明さんが、彼らのことを「何事にも全力で、全く手を抜かない」と評していました。
そうなんです。すごく真面目で熱くて、いいですよね。「あれはどうしたらいいですか?」とか「これでいいんですかね?」ってすごく聞いてきて勉強熱心なので、とても期待しています。
――スタッフに目を向けると、フロアディレクターに『月曜から夜ふかし』の「言われてみれば見たことないものを調査した件」を担当している遠藤達也さんがいますよね。
『ヨルタモリ』という番組で一緒にやってたんですけど、昔ながらの超強力な演出ができるスパイスとして、今回のレギュラー化を機に入っていただきました。所々で、僕にはできない強烈な見せ場をいくつ作れるかがこの番組の鍵になると思うので、お願いしたんです。
――収録では、ヒロミさんにも結構なムチャぶりをしていました(笑)
あれはやっぱり若手にはできないですよね。なんたって、『1or8』(91年、フジ。ヒロミが大量のロケット花火を背負って噴射する企画で大やけどを負う)をやってたディレクターさんですから、そういうDNAを受け継いでる人に参加してもらっているんです。一方で、放送作家には若い人たちを入れてるんですよ。25~26歳の作家さんに、まとめて6人入ってもらいました。
――その狙いは何ですか?
古き良きテレビに憧れていた最後の世代で、みんな『パイセンTV』も見てくれていて、「もう1回エネルギーが高くて面白いのをやりましょうよ!」っていう熱い人たちなので、一緒にやってると「いいね! まぶしいね!」ってなって、自分が忘れてかけていた感覚を呼び覚まさせてくれるんですよね。
■舵取りする役割に徹する
――『人生のパイセンTV』ではガンガン画面に登場していたマイアミさんが、『アオハルTV』になって出てこなくなっていますよね? なにか考えがあるんですか?
僕が現場に出て目の前しか見ていなかったら、この枠で結果が出なかったときに、僕がブレ始めてしまうと思うんですよ。だから、現場のディレクターの皆さんがどれだけブレても、僕が「これで大丈夫ですよ」って舵取りする役割に徹することにしたんです。自分が楽しくやるという今までの次元とは違う、もう一段階上から全体を見回して先を見通して、指示ができるようにならなければと思っています。そうすることで、逆に僕の器では出てこないような演出が生まれると思うので、ディレクターのみなさんが自分の演出にこだわって競い合うようになったら、このチームが強い“ファミリー”になれるんじゃないかと思います。
――今まではチャラい感じでイケイケのイメージでしたが、大人になったんですね!
はい(笑)。(鈴木)奈々さんに「なんでそんな真面目になったんですか!?」って言われました(笑)
――せっかくなので、今ご自身が“アオハル(青春)”してることを教えてください。
私がアオハルしていることはですね…温泉ですかね(笑)。温泉に行くと、何も考えなくていいんですよ。「無になる」ということを最近覚えまして。3月になったら時間を見つけて嫁さんと一緒に東京から九州まで、車で全国の温泉を巡ろうと思ってます。
――大人になってる…
普段、仕事のときは超オン!オン!オン!オン!で忙殺されるので、真逆の何もないというところに行きたいんですよ(笑)
――変化のきっかけというのは、何かあるんですか?
嫁さんですかね(※2017年1月結婚)。僕より7歳も下なんですけど、はるかに精神年齢が高くて、小学生だった僕を大人にしてくれました(笑)