列車内に設けられている優先席。高齢者や妊婦、体の不自由な人などが優先して利用できる座席だが、もしこの席が空いていた場合、座る人はどのくらいいるのだろうか。今回はマイナビニュース会員1,300名のうち、通勤で列車を利用すると答えた812名に「優先席が空いていた場合、座りますか?」と質問してみた。

  • 優先席が空いていた場合、優先席に座る? (写真はイメージ)

Q. 朝夕の通勤などで列車を利用しますか?

  • 利用する 812人(62.5%)
  • 利用しない 488人(37.5%)

Q. 優先席が空いていた場合、優先席に座りますか?

  • 座らない 355人(43.7%)
  • ときどき座る 347人(42.7%)
  • よく座る 110人(13.5%)
  • 優先席に「よく座る」「ときどき座る」と答えた人が半数を超えた

Q. その理由を教えてください(自由回答)

「座らない」と答えた人の意見

  • 「必要な人が来た時に、その人がすぐに座れるようにあけておきたいから」(45歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
  • 「ハンディ等を持っている方たちが座る場所なので座りません。基本的には通勤列車では座らないようにしていますので、優先席に座ることはあり得ません」(57歳男性/通信機器/事務・企画・経営関連)
  • 「なんとなく座ってはいけない感じがするので」(24歳女性/医療・福祉・介護サービス/販売・サービス関連)
  • 「優先して座るべき人がいるかもしれないのに、自分が座るのは良くないと思うから」(33歳男性/食品/事務・企画・経営関連)
  • 「混んできたら席を譲る必要が出てくる場合があるので、ゆっくり眠れないから」(36歳女性/鉱業・金属製品・鉄鋼/事務・企画・経営関連)
  • 「たとえ空いていたとしても、座らないのがマナーだと思うので」(47歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
  • 「以前、優先席に座って寝ていた時に、お年寄りに無言でかばんを押し付けられたことがあるから」(34歳男性/コンピューター機器/技能工・運輸・設備関連)
  • 「後から高齢者や障がい者がいらっしゃった場合に、席を譲るのが恥ずかしいから」(38歳男性/輸送用機器/クリエイティブ関連)
  • 「スマホが使えないので」(41歳女性/精密機器/事務・企画・経営関連)

「ときどき座る」と答えた人の意見

  • 「本当に疲れていて、しんどかったりしたら、周りを見てお年寄りや体の不自由な人がいなかったら座ります」(44歳女性/コンビニエンスストア/販売・サービス関連)
  • 「優先席だけガラガラだったら座るかも……そんな事滅多にないけど」(43歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)
  • 「優先であって専用ではないし、空けていても明らか自分より若い人が座るくらいなら、座り、優先すべき人が来たら立つ。私にも体調不良の時もあるから」(39歳女性/百貨店/事務・企画・経営関連)
  • 「通勤時間中はお年寄りが少ないので、空いていれば使用する」(33歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
  • 「混雑がひどい場合に、立ち客のスペースを少しでも広げるため、時々座ることがある」(37歳男性/教育/クリエイティブ関連)
  • 「基本は座らないけど、他に若い人が座ってたらつい座ってしまう」(32歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
  • 「短距離の時は座らないが、長距離の時はずっと立つのもしんどいので」(37歳男性/サービス/技能工・運輸・設備関連)

「よく座る」と答えた人の意見

  • 「座れたらどこでもいいから」(35歳男性/紙・パルプ/技能工・運輸・設備関連)
  • 「自分も会社帰りで疲れているので、よほどの人に出会わない限り、優先席でも座る」(46歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
  • 「体調が悪いため、立っているのが辛いから」(42歳女性/教育/専門サービス関連)
  • 「空いてるなら、座って、車内の通路を通りやすくしたほうがいい」(36歳女性/設計/事務・企画・経営関連)
  • 「座ってはいけないわけではないから」(50歳男性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)
  • 「優先席は、あくまで必要とする人がいた場合に優先して座ることができる席だと考えているからです」(54歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)
  • 「空いているので、座ってもいいと思うから。優先されるべき人がその後乗車してきたら、席を譲れば済むことなので」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)

総評

優先席に「座らない」と答えた人と「ときどき座る」と答えた人がほぼ同率、「よく座る」という人も多かった。「座らない」と答えた人からは「優先席に座る身分ではない」「必要な人に座ってもらいたい」「罪悪感がある」「心理的に座りづらい」といった声も。周りの目が気になり、座りづらいと感じる人もいるようだった。

「後から席を譲るのが面倒」という意見も多かった。「譲るのを気にしながら座るなら、立っているほうが良い」とのこと。譲るべきか否か、つねに気を配る必要があり、逆に疲れてしまうのかもしれない。「何か言われるのが嫌」「トラブルのもと」という理由を挙げた人もいた。優先席を巡り口論になるといったトラブルや、席を譲ろうとしたら怒られたといった話も聞くため、優先席は避けたいのかもしれない。

「ときどき座る」と答えた人からは、できるだけ座らないようにしているが、疲れているときや体調が悪いときなどに座るという意見も。それでも「譲るべき時は、すぐに立つ」とのことだった。通勤ラッシュの時間帯は座ったほうがよいとの意見もみられた。優先席が空いているのに立っていると、逆に邪魔になることがあり、「優先席に座る該当者がいない時は、誰かが座ったほうが車内の混雑が緩和される」という。

「よく座る」と答えた人からは、「空いていれば関係無い」「自分も疲れている」といった意見が寄せられた。必要な人がいれば譲るが、空いている場合は座っても問題ないという考えのようだった。優先席を巡るさまざまな意見が寄せられた今回のアンケートだが、皆さんはどう考えるだろうか。

  • 調査時期 : 2017年10月2~7日
  • 調査対象 : マイナビニュース会員
  • 調査数 : 男女1,300名
  • 調査方法 : インターネットログイン式アンケート

※写真は本文とは関係ありません。