鳥取県といえば日本海に面し、日本有数の漁港・境港があります。かに、まぐろ、いかなどの海鮮のほか、中国地方の最高峰「大山」の山麓などでは新鮮な生乳を楽しむこともできます。そして、鳥取県といえば天然記念物「鳥取砂丘」を連想する方も多いでしょう。海からの風と砂によって作られた波形が、どこまでも続く様子は圧巻です。

この自然豊かな鳥取県にライバルがいるとすればどの都道府県なのでしょうか。本記事ではマイナビニュース会員を対象にアンケート調査を行い、結果をランキングにまとめました。アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」もご紹介しますので、ご自身のイメージと照らし合わせてみてください。

  • 鳥取県

    鳥取県のライバルはどこ?

鳥取県にライバルの都道府県はあると思う?

鳥取県にライバルの都道府県があると思うかを聞いたところ、回答は以下のようになりました。

ある…65.4%
ない…34.6%

鳥取県のライバル県ランキング

鳥取県にライバルがいるとすればどの都道府県だと思うか、上の質問で「ある」と答えた方に聞きました。得票率の多かった順にランキングにすると下記の通りです。

1位 島根県(72.5%)
2位 北海道(2%)
2位 福井県(2%)
2位 静岡県(2%)
2位 岡山県(2%)
6位 秋田県(1.5%)
6位 千葉県(1.5%)
6位 京都府(1.5%)
6位 香川県(1.5%)
6位 山口県(1.5%)
6位 佐賀県(1.5%)

ここからは各都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」をご紹介します。

1位 島根県(72.5%)

鳥取県のライバル県ランキング、1位は「島根県」でした。7割以上の票を集めるという圧倒的な結果に。

  • 島根県

    島根県

鳥取県の西側、日本海に面して鳥取県と並ぶように位置する島根県。面積は鳥取県が全国で41番目の広さであるのに対し、島根県は19番目と島根県のほうが広め。しかし、人口では島根県が46位、鳥取県が47位と、最下位から2つの順位に並ぶかたちに。気候が似ていることや人口が少ないこと、名前が似ていることなど共通点が多いことから「ライバル」に選んだ方が多いようです。

島根県といえば「出雲大社」をイメージする方も多いでしょう。縁結びの神「大国主命(おおくにぬしのみこと)」をまつる神社で、旧暦の10月に全国の神々が出雲に集結するとされています。ほかにも、しじみの産地である「宍道湖」や、現存天守で国宝の「松江城」などが観光スポットとして定番です。

ライバルだと思う理由

「隣り合った県で気候が似ていて、観光名所の数も同じくらいだと思うから」(48歳男性)
「名前が似ていてよく間違えられていると思う」(33歳女性)
「島根県は出雲大社や松江城など見どころが多く、魅力的な県だと思うので」(64歳男性)

2位 北海道(2%)

  • 北海道

    北海道

2位は「北海道」でした。広大な土地に人気の観光地が数多く点在する北海道は、鳥取県にかぎらず全都道府県のライバルランキングの常連。鮭、ほたて、かに、いくら、うになど新鮮な海の幸が楽しめるほか、じゃがいもやとうもろこしなどの農産物、チーズやバターなどの乳製品も名物です。ジンギスカン、ラーメン、スープカレーなど、美味しい食事にも事欠きません。

北海道の観光といえば知床や釧路、富良野などの迫力ある大自然が思い浮かびますが、ほかにも登別や定山渓の温泉、ニセコのスキー場など魅力がたっぷり。動物の生き生きとした様子の展示として全国の先駆けとなった「旭山動物園」や、星型が特徴的な「五稜郭公園」、函館山からの夜景なども定番です。

ライバルだと思う理由

「鳥取県も北海道も、かにが美味しいから」(47歳女性)

2位 福井県(2%)

  • 福井県

    福井県

2位には「福井県」も入りました。日本海側からみると、鳥取県からは兵庫県と京都府をまたいだかたちで位置する福井県。面する日本海の若狭湾は、甘鯛やかれいなど海の幸が豊か。レンコ鯛を使った笹漬けは福井県の名物となっています。

福井県は2024年に北陸新幹線が福井県敦賀まで延伸し、東京方面からのアクセスがぐっと便利に。「福井県立恐竜博物館」や「東尋坊(とうじんぼう)」などが観光地として人気です。また、福井県鯖江はめがねフレームの一大産地になっています。

ライバルだと思う理由

「どちらも日本海側に位置していて、海鮮が美味しいから」(53歳男性)

2位 静岡県(2%)

2位には「静岡県」も。世界遺産・富士山の名勝地であり、日本有数の茶の産地である牧之原や、日本トップクラスの漁獲量を誇る焼津や清水の漁港など、個性的な魅力に触れられる静岡県。熱海や伊東、修善寺などの名湯もそろいます。

鳥取県は鳥取砂丘がありますが、実は静岡県にも共通点が。浜松市に広がる「中田島砂丘」は日本を代表する砂丘のひとつとされています。その浜松市ではオートバイや自動車などの製造業が盛ん。楽器作りも盛んで、ピアノをはじめとする楽器の輸出額は日本一となっています。

ライバルだと思う理由

「静岡にも有名な中田島砂丘があるので」(42歳男性)

2位 岡山県(2%)

2位には「岡山県」も。鳥取県の南側に位置する岡山県。県境に広がる蒜山三座(ひるぜんさんざ)などの山々や蒜山高原などは、岡山県、鳥取県、島根県にまたがる「大山隠岐国立公園」の一部。特に蒜山は日本最大規模のジャージー牛の飼育地となっています。

岡山県の南側は瀬戸内海に面し、鯛やたこ、しらすなどが水揚げされるほか、かきやのりの養殖も盛ん。雨が少なく日照時間が長いことから「晴れの国」と呼ばれ、白桃やぶどうなどが多く栽培されています。観光地では、世界最大級のつり橋「瀬戸大橋」やジーンズの街・倉敷市などが有名です。

6位 秋田県(1.5%)

鳥取県のライバル県ランキング、6位には6つの県が入りました。「秋田県」は東北地方の県として唯一ランクインしましたが、その理由として挙げられているのが「庄内砂丘」。日本有数の砂丘で、日本海沿岸を約35㎞にわたり、秋田県と山形県をまたいで続いています。世界遺産の白神山地や、田沢湖などの有名な観光地も。

6位 千葉県(1.5%)

「千葉県」を選んだ方のコメントには、鳥取砂丘を意識して「九十九里浜があるから」とするものも。一般的に、砂丘は砂が風によって運ばれてできたもの、砂浜は砂が海から流れて運ばれてきたものとされています。海岸沿いに砂地が続く光景が、両県の共通点とされているよう。

6位 京都府(1.5%)

「京都府」は、鳥取県と同じように日本海に面し、日本を代表する観光都市・京都市を擁しています。1000年以上、都として栄えていた歴史があり、世界遺産に登録された寺社仏閣は多数。西陣織や清水焼などの伝統文化が守られ、京漬物、京麩、白みそ、京ゆばなど独特な食文化も大きな魅力です。

6位 香川県(1.5%)

「香川県」は、47都道府県のなかでいちばん面積が小さな県。小麦や塩の生産が盛んだったことからうどんが作られるようになり、県を代表する名物に。瀬戸内海に浮かぶ小豆島ではオリーブ栽培も行われています。観光地では「こんぴらさん」で親しまれる「金刀比羅宮(ことひらぐう)」や、大名庭園の「栗林公園」などが有名。

6位 山口県(1.5%)

「山口県」は、南は瀬戸内海、北は日本海に面した自然豊かな場所。カルスト台地の絶景や鍾乳洞が見られる「秋吉台」や、幕末に多くの名士を送り出した「松下村塾」、白い砂浜と青い海の美しいコントラストが見られる「角島大橋」など、名スポットが多く点在しています。九州に面した下関港はふぐが有名で、ふぐ刺しやふぐ鍋などを堪能することも。

6位 佐賀県(1.5%)

「佐賀県」の面積は、全国で41位の鳥取県に次ぐ42位。朝鮮半島まで約200kmと大阪までの距離より近く、古くから大陸の文化の玄関口となってきました。また、日本最大規模の遺跡とされる「吉野ケ里遺跡」では弥生時代の暮らしを体感でき、松林が続く「虹の松原」も有名。伊万里焼や有田焼の産地であり、玄界灘の「呼子のいか」や有明海の海苔などが名物となっています。

鳥取県のライバルは、漢字が似ているお隣の県

鳥取県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位の「島根県」は得票率が7割以上と圧倒的で、2位以下の得票率はいずれもわずか。多くの方が「鳥取県のライバルは島根県である」と思っているようです。

鳥取県と島根県は隣り合っているのに加えて、漢字が似ていることや、2024年1月時点の人口において47都道府県中47位と46位と接戦状態に。ただし、島根県には出雲大社があるため、「観光地の魅力としては鳥取県が苦戦しているのでは」という声もありました。

2位以下は北は北海道から南は九州までの都道府県がランクイン。「北海道」と「京都府」は観光地としての魅力が大きいとして選ばれたようですが、それ以外では「有名な砂丘や砂浜がある」、「面積が小さめ」という理由から選ばれたようでした。

ライバル視するポイントは人によってさまざま。あなたも、ご自身の出身地や今住んでいる地域にライバルがいるとすればどこなのか、考えてみませんか。

調査時期: 2025年3月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計306人(男性: 239人、女性: 67人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート