怒りは一瞬。しかし、体に残すダメージは想像以上です。 心理学や免疫学の研究では強い怒りを感じると免疫機能が最大6時間低下し、炎症反応が強まり、感染症や体調不良のリスクが高まることが示されています。 つまり「イラッ」の代償は、体の防御力が落ちるという深刻なもの。

では、怒りを感じたとき、どう対処すべきなのでしょうか。 科学が推奨する“体を守る怒り対策”を、堀田秀吾さんの大ヒット中の著書『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』(SBクリエイティブ)より紹介します。

怒りは健康に悪いことを知る

  • ※写真はイメージです

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怒ると6時間以上も免疫力が下がる

世の中を見渡すと、職場や学校で、駅やお店や道端で、そしてSNS上で怒っている人であふれかえっているように見えます。

怒ることでいいことなどほとんどありません。かの古代ギリシャの哲学者ピタゴラスも、「怒りは無謀をもってはじまり、後悔をもって終わる」と言っています。

また、怒ると6時間以上も免疫力が下がりつづけ、他者へのいたわりや慈しみの感情を抱くと、24時間以上も免疫力が高まりつづけるということが、ロンドン大学のグレンらの実験で示されています。

グレンらは、健康状態のいい17~50歳の男女30名を集め、戦争のシーンなど負の感情を喚起させる映像を鑑賞させました。

その結果、とくにIgA(免疫グロブリンA)など消化器系や尿路の病原体と深く関係をもつ免疫が下がったといい、心理テストでも気分障害を起こす人が多かったそうです。

心が穏やかになる映像を観ると免疫系機能が高まる

対して、マザーテレサの活動など心が落ち着くビデオを見せたところ、被験者の免疫系機能が増加したといいます。

なるべく心が温まるような映像を見ることが望ましいように思えますが、さらに効果的な方法があることを、同実験は明らかにしています。

思いやりのある行動をとると免疫力がさらに増加する

被験者に5分間、気遣いや思いやりのある行動をとってもらったところ、なんと彼らのIgAレベルが平均41パーセント増加したというのです。

1時間後には、IgAレベルは正常に戻るのですが、その後約6時間にわたって再び徐々に増加することも判明したといいます。

心が穏やかになるビデオを見るよりも、自らが気遣いや思いやりをもった行動をしたほうが効果があるというわけです。

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